◎第28回 テリー先生ヤンゴン滞在記

「秘境の島で宝を見つけた—その1」

目次

    正月休みに南の海へ行った。国道8号線を南下する、モーラミャインまでの道路は片側1車線で大型トラックも走っているが混雑もなく、約5時間ほどでストランドホテルにチェックインできた。
     昨年、この連載で「一気通貫の旅」を書いたが、この体験でヤンゴンからミャンマー最南端の街、コータウンまでバス旅行をしたので、南部の道は体に染み付いているから気分的には楽だった。
     翌日はタンビュザヤを経由して約4時間でダウェイ特別経済特区についた。昨年訪れたが、開発区の工事は殆ど進展しているとは思得なかった。ただ大きな空間に茶色の道路があるだけだ。
    唯一、中心地点に小屋が建てられ、説明看板が展示されていた。開発主体のイタリアンタイ社から日本が参加、引き継ぐプロジェクトになるのだろうか。広大なエリアで完成後を創造する興味をそそられるが、すでに自然環境が破壊されているのがやや気になる。日本の知恵と技術、お金が望まれているようだ。

     このSEZから約20㌔、マウンガマンの街まで行くと、住居が現れる。ということはSEZ周辺には住民が住んでいないのだ。広大な特区で働く労働者はどこから確保するのだろうと、素朴な疑問が浮かぶ。
     マウンガマンは天然温泉が豊富に湧き出ていることでも有名だ。個室になった温泉なら500Ks。2014年は確か1000Ks支払った。私の風体がミャンマー人に見えたのか?ローカル価格が適用された。
    40°を超える豊富な温泉が掛け流しで湧いているが、設備があまりにも貧弱で清潔感に欠けるのが残念。特区の計画の中に、この温泉の改善も含めてもらえないか?と思わず考えてしまう。
     その日はダウェイの街中に泊まる。翌日はMeikを目指した。
     南の海は秘境だらけと言われているMergui諸島だ。「海のジプシー」と呼ばれるモーケン族が住んでいる海でもある。

    今回は友人の車で移動した。Meikの街で一番高い9階建てのホテルに泊まった。このホテルのフロントの前に旅行会社があり、島へのツアーを行っている。不定期なのでツアーは事前確認が必要だ。
     ジャックフルーツ島への高速船ツアーがある。外人は130米ドル、ミャンマー人は80米ドルだ。ホテルもツアーも外人向けには特別価格で50%以上高い、高い分だけ特別サービスがあるかというと、全くない、シャワーも冷水だけだ。新政権で何とかこのあたりを改善できぬものか。
     翌朝7時に集合。外国人は10人、ミャンマー人が20名、大型高速船で定員は200人だという。昼食、ビール、シュノーケリングレンタルなどが含まれている。
     8時半にMeikの桟橋を出発した。
     全行程での所要時間は約3時間。途中2時間ほど経過すると、かぐや姫、楊貴妃が好んだという、燕の巣の島を見る事ができた。岸壁に竹の家がへばりついている、梯子がつり下げられ、船から出入りするようだ。
     この島は数百年に渡り,燕の巣を獲っているのだろう。最近の捕獲方法では、アパート型式のビルの屋上で交尾の時の鳴き声をスピーカーから出して、燕を呼びこむ方式がとられているそうだ。 約3時間で
    ジャックフルー
    ツ島へ着いた。
    緑の木で覆わ
    れた小さな島で見つけた宝物を次回に紹介したい。もちろん珊瑚の海である、豊富な魚影を見る事ができた。約800の島があるMergui諸島への年間の観光客は2000名ほどと言われている、今回の船旅の外国人観光客は旅慣れた人たちであった。

    <テリー先生>
    本名 宮川照男。1949年平塚市生まれ。早大理工学部卒業後、山武ハネ
    ウエル(株)入社。1988から1992年、同社米国駐在所長を経て独立。
    野菜工場設備会社(有)アイエスエス設立。スプラウト栽培を日本に紹介、普及させる。その後、東海大学湘南キャンパス、チャレンジセンター特任職員として「ものつくり」「環境キャラバン隊」などを指導。2013年5月より、ヤンゴンにて農業視察、調査を開始。Yezin Agricultural 大学の学長らと、ミャンマー農業支援について討議を重ね、現在、同大学とヤンゴンのElephant Seed 会社と種子生産についての技術提携を計画中。小型飛行機操縦士免許取得。teruomiyagawa@gmail.com

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