◎今月の視点 多くの善意と支援に支えられたプロレス大会はこの国に根付くと確信

今年は強いエルニーニョ現象の影響を受け、世界的な気温変動と上昇が顕著になるという。

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予想以上の盛り上がりを見せた 実現にこぎつけ肩の荷が下りた

今年は強いエルニーニョ現象の影響を受け、世界的な気温変動と上昇が顕著になるという。ミャンマーでも4月は40度を超えるエリアが続出するので注意、という予報が気象局から出た。そのせいか最近では、朝方でもエアコンなしでは少し寝苦しくなってきた。いよいよ夏本番到来である。
 ところで、先月開催された「ミャンマー国際チャリティープロレス大会」は、おかげ様で無事終了した。結論から言えば、大会そのものは想像以上の盛り上がりを見せ大成功だったが、興行的には失敗だった。
 政府許可の遅れでスポンサー集めが物理的に難しかったことや、会場が急きょ変更になったり、チケット価格がミャンマー人には厳しい設定だったことなど理由はいろいろあるが、全て結果論であり、次回への反省材料とすることで、プロモーターとして尽力されたZERO1の中村祥之代表とも意見の一致を見た。
 いい勉強をさせてもらったと考えたいが、苦しい中でも皆さまのご協力でミャンマー赤十字を通じて、昨年の水害で家を失い、いまだ困窮している数十万人とも言われる被災者に、微力ながら10,00 0,000Ksの義援金を寄付できたことはよかった。そして何よりも大会を実現できたという事実は、金に代えられない予想以上の波及効果も生んでいる。

目頭を熱くして去った女子選手 レフリー、スタッフも手弁当で

中村代表の苦闘ぶりと今回の開催までの顛末記は、ドキュメンタリーとして先月21日に日テレの「バン記者」でA猪木さんを招いて放映された。視聴率から言うと、3千万人前後の日本人が見たそうである。放映後、日本からの賛辞、意見、感想など多数寄せられたが、ミャンマーでプロレスが始まったという事実を喧伝していただいた効果はあった。
 むろん、中村代表のもとには、すでに日本のメディアからの取材依頼が殺到しているという。他の格闘技団体や米国のプロレス団体からも、ミャンマーでの共同興行を持ち掛ける話が多数来ているらしい。
 日本や米国のプロレス人気がやや頭打ちの状況になっているそうだから、ASEANだけでも6億人もいるアジアは将来有望なマーケットになるはずだが、特にミャンマーではプロレスを許容する素地が十分にあることが、今回の観客の熱狂ぶりでよくわかった。熱戦を演じた選手たちからも、「次回も必ず呼んで」と懇願された。親善大使を務めた蝶野正洋氏などはミャンマーがいたく気に入り、今後も全面協力していただけることを確約していただき、個人的にもまたすぐ来緬したいとも言っていた。
 トラックの街宣車に乗り、炎天下の市内をチケット販売のためにビラまきをしてくれた女子選手たちも、皆、感激のあまり、別れ際に目を潤ませながら機上の人となった。チャリティーのため、半ば手弁当状態で参加してくれたレフリーや進行スタッフの方々も、一様にやれてよかったと、おっしゃってくださった。多くの方々の善意に支えられ、ご協力を得て、日本人の心意気と良心を、ミャンマーの方々にお伝えできたのが何よりだった。

近い将来ミャンマーレスラーを この盛り上がりと熱気を次回開催へ

今回のイベントには賛否両論もあった。しかし、20年にわたってプロレス興行一筋に生きてきた中村代表の「ミャンマーでプロレス大会開催」という長年の夢と熱意に、当方は賛同してご協力した。チャリティーにしたいという希望も同感だった。ビジネス目的なら、最初からお断りしていた。
 今後、ミャンマー選手育成の道場を設
ける話も進んでいる。自国の選手をデビューさせ、ヒーローを育てることができれば、この国のプロレス人気は、かっての日本のような状況になると、蝶野さんもおっしゃっていた。
 チケット販売への影響を考慮していただき、10日後の22日に編集して録画中継していただいたスカイネットTVは、最新のカメラを4台も入れ、CEO自ら会場で陣頭指揮に当たっていた。そして今後弊紙のメディアパートナーになることを約束してくれた。
 パークロイヤルホテルヤンゴンGMのJean氏もわざわざ電話をくれて、このチャリティーイベントへの協力を申し出てくれた。選手30数名の宿泊料を破格の条件で提供していただき、何かと便宜を計っていただいた。パークロイヤルホテルは、チャリティーに関してはミャンマーのホテルでは2番目に大きなサポートをしているそうだ。
 すでに次回開催の話も進んでいる。これで終わりにするのは惜しいと関係者は言う。次回は時間をかけ、ミャンマーの若者たちが気軽に来場できるようなチケット設定にする。再び、皆様方のご支援をお願いいたします。       

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