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果物の王様「ドリアン」を食べずしてアジアは語れない。食べ慣れるとさすが”キング”と頷ける至福の甘さが

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     マンゴーの季節が終わりに近づき、今度はドリアンの季節の到来だ。ドリアンは果物の王様と言われているが、我々日本人にはあまり馴染みのない果物。それは見るからに痛そうなトゲに覆われた大きな形と、強烈な匂いがするので、ちょっと食べることに抵抗のある人が多いからではないかと想像する。しかし東南アジアにいるからには、今が旬で「フルーツ・オブ・キング」と呼ばれるドリアンを食べないわけにはいかない。

     ドリアンの原産地はマレーシア、インドネシアで、正式な学名は「Durio」。マレー語で刺(いら)とげを持つものという意味だそうだ。日本では沖縄でも栽培が難しいという。ミャンマーではこの時期に店先に並ぶが、大きなものはタイから輸入されている。植樹後、5年ほどで収穫できるようになり、1本の木から100−200個が収穫可能。大きさは20−30cmほどで重さは1−5kgになる。外皮が割れ始めたものが食べごろというが、店のおばさんが選んでくれるのものを、素直に買う方がいいだろう。
     一人では大きな果物を食べきれないと思勘違いする方もいるが、食する部分はドリアンの種の周りにあるクリーム状の部分で約10個ほどの種が入っている。その種を手で掴みんで口.にほうばり、種を残してクリームを口の中で味わう。慣れてくると自然の甘みが何とも香ばしく、「王様」と言われることに納得する。

     外出中に町でドリアン売り場を見かけたら、ミャンマー人に食べたいと頼めば、手際よく同意してくれるはず。確かに匂いは強いが、ミャンマーで食べるドリアンは新鮮でとても美味しい。価格は1個、3000KSから5000KSであり、ミャンマー人には高級フルーツなのだ。 ミャンマー人は日本人がドリアン嫌いだと思っている人が多い。しかし一緒にドリアンを食べることで、食文化を共有できたという連帯感が生まれるだろう。だから食わず嫌いの方は、この旬の時期に是非チャレンジしてみては如何卦か。

    <ドリアン豆知識>
    ●選び方
     形が整っているものを選ぶ。食べごろを見分けるのも大事。熟すと果皮が緑色から茶色に変わり、尻の方が割れてくる。同時にあの独特の匂いも漂う。これが食べ頃で、まだ緑色が強く、花落ち部分が割れていないものはしばらく常温で放置。臭いが強烈なため、ドリアンの宝庫ともいうべきタイでも、飛行機や公共交通機関への持ち込みは原則的に禁止されているという。

    ●保存方法
     熟れたドリアンは、果肉を取り出し、ラップで冷蔵庫保存すれば一週間は大丈夫。長期保存の場合は、果肉を冷凍する。切り方も迷う。ドリアンの中身は、5つの房に分かれおり、各房ごとにクリーム色の果肉がある。これが熟すと花落ちの部分が5つに割れてくるから、そのくぼみに沿って包丁を入れる。しかしドリアンには硬く鋭いトゲがあるので注意が必要。軍手をはめたり、下にタオルなどを敷かないと傷がつく恐れも。

    ●栄養分と食べ合わせ
     ドリアンはビタミンA、リン、鉄分、カルシウム等が豊富なフルーツ。強精効果があるとも言われている。 しかし食べ過ぎはだめ。特にお酒との組み合わせは体調を壊す恐れもあるので避けたい。
     「お酒と一緒に食べないで下さい」という注意書きも目にする。医学的な原因は解明されてはいないが、一説によると胃腸内で異常発酵が起こり、のぼせたり、熱が出たりして、血圧が急上昇するからだという。場合によっては死亡というケースもあるらしい。「果物の王様」とは反対に「悪魔の食べ物」と言われる所以がここにある。ドリアンの品種は200ほどで、食べられるのは3~4種類だという。

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