◎ミャンマー民族料理特集 (Myanmar Traditional Food )

一言にミャンマー料理と言っても、土地柄や気候、民族によって使う具材から調理法まで様々である。そこで今回は、民族料理特集第1弾と称しラカイン族、ビルマ族の料 理を、特徴や豆知識などを交えてご紹介する。

ラカイン料理

ミャンマーの西端に位置し、ベンガル湾に面しているラカイン州はその土地柄からか、料理の大半の主要具材には魚介類が使用される。海からの新鮮な魚介類を食することができるので、生で食べる文化も存在する。味付けはあっさりとしたものが多く、クセも少ないため、異国からの旅行者からも評価が高いようだ。

新鮮な魚介類を使用した料理

エビやカニなどを蒸しただけのシンプルなもの。それだけに、鮮度がいいものでなければ、味や風味に影響する。スパイスの効いた特製 ソースや塩をつけていただくと、甘みや旨味が増し、より美味しさが引き立つようだ。また、この店では山葵醬油も用意している。好みや気分によって、焼き、揚げなど選べるのも楽しみ方の1つか。

ラカインモンティー

ラカイン州の伝統的な麺料理である。米粉で作った麺に、魚介のだしを使用した旨味たっぷりのスープをかけていただく。ビルマ料理の伝統的な麺料理モヒンガーと比べると、麺にはコシがあり、スープには独特な風味が少なくあっさりとしている。スパイシーなタレが用意されており、お好みで味の調節も可能。トッピングには、パクチーや玉ねぎといったアクセントとなる野菜を使用。追加でゆで卵や魚の練り物などのトッピングもおすすめか。

取材協力 MIN LAN (Waizayandar) ヤンゴンに5店舗を構え、300人分の席を設けるWaizayandar店ではローカルや外国人客で日々賑わいを見せる。ラカイン、チャウンター、 ガパリなどに支店を設け、新鮮な魚介類を買い付け、直送している。店内には生簀(いけす)があり、食べたい魚介を選ぶことができる。また店で使用する麺やスパイスなどもその日に使う分を自社工場で作り、安心、安全、安価を心がけているそうだ。酒類の提供は行っていないが、持ち込み無料なのはありがたい。

ビルマ料理

隣接する国の食文化から大きな影響を受けローカライズされたものが多い。食材は牛肉はまり使用せず、豚や鳥、川魚や甲殻類をメインに使用。暑い国ならではの香辛料などの使用頻度も高い。油物が多いとされるが、サラダや甘いフルーツなどが多彩なメニューがあるのも特徴。

ヒン(カレー煮込み)

ビルマ料理の代表格。諸説あるが、インドのカレー文化がミャンマーに入り、ローカライズされたものと言われている。日本人は、”ミャンマーカレー”の定義を知らない方が多いが、日本でいうカレーとは異なり、食材を変えても料理全般が似た調理法のため、ミャンマー人にとってはおかず感覚の認識で、毎日の食事には欠かせない存在だろう。鶏肉や豚肉、エビ、川魚、野菜などをメインにし、タマネギや、唐辛子などの香辛料と一緒に油で煮込んだ料理である。日本人からすると油の多さに最初は抵抗感があるが、それがクセになる人も少なくないという。 一説によると、昔のミャンマー人にとって油は貴重なものとされ、一種の贅沢品として使われていたという。また、油が多いことが美味しさにつながると多くのミャンマー人は信じているようだ。また暑く湿気の多いミャンマーの気候の中では、保存のきく調理法として根付いたとも言われている。通常、多くの店では大ぶりの皿にたくさんの野菜を盛り付け無料で提供している。口直しなどするといいだろう。

取材協力 Aung Thukha 創業25年の老舗ビルマ料理店。開店当初はテーブル2、3個の小さな店であったが、今では250席を有する大型レストランになり、外国人も多く利用する人気店となっている。60種類以上のヒンを取り扱っており、1皿3000〜5000Ksほどでいただける。常にオーナーが店頭に立ち、気にかけてくれる心配りがいい。

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