◎第39回 旅│テリー先生の滞在記

「第3回ミャンマー日本国際シンポジウム」に招かれて 日本から150名 アセアン諸国からも研究者、学生が集う

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。  昨年の12月3-4日にパテイン大学で「第3回ミャンマー日本 国際シンポジウム」が行われた。日本から150名、ミャンマーから200名、タイ、ベトナム、フィリッピンの大学の研究者が集まり、研究の成果を発表し、互いに情報交換を行う大規模な国際シンポジウムだった。 12月2日の夜に海外から多くの先生方がヤンゴンに到着し、2台の大型バスでパテインまで移動。パテインでは大学構内のゲストハウス、市内のホテルに分かれて宿泊し、翌朝、パテイン大学で熱烈な歓迎を受けた。  カイン州の民族衣装を着た若者が伝統の踊りを披露し、また、ジャスミンの花の首飾りを持った女性群が待ち受けて、首にかけてくれた。 式典は、エーヤワディ管区のManjoni州知事の歓迎スピーチから始まり、日本大使館からは古賀一等書記官がシンポジウムの成功を祈願したスピーチを行った。続いてご招待いただいたパテイン大学のDr.Nyunt Pe学長の挨拶があり、最 後に約30校を代 表して九州大学 の渡邊副理事が 挨拶を行った。

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昼食後から、14の教室に分かれて研究者が15分間の発表を行い、質疑応答に入った。農業、漁業、林業、鉱物資源、日本の大学の留学生受け入れ事例など具体的な課題、研究発表があり、ミャンマー、日本の研究者の間では真剣な質問が飛びかった。中でも、有機農業の事例紹介が東京農工大の藤井義晴教授からあり、除草剤、化学肥料を用いないで米や果樹の増産を行う研究発表があった。20年以上に渡り、無農薬、無化学肥料での実証実験を行ってきた事例紹介はミャンマー農業へ大きく貢献できる内容であった。また、ミャンマーのタウンジー大学のPhyu Phyu Soe博士からは、シャン州のインレー湖の水質浄化に、水生植物を用いて取り組むプロジェクトについて紹介された。  ミャンマーの重要な観光地であるインレー湖の水質検査の結果を年次別に記録したデータに基づいた研究である。日本で湖水浄化を行った経験などを相互に意見交換し、プロジェクトとして日本が協力できるきっかけになるのではと期待を抱かせた。夜は日本、ベトナム、タイ、フィリッピン、インド、ミャンマーの先生方とパテインにある湖の島でのレストランで一緒の夕食を取る。  席はベトナム、フィリッピンの大学の学長と同じ指定席に座る。パテイン大学の運営者の方々の配慮が感じられた。

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2日目は朝の8時から午後1時までのセッションがあり熱心な発表が続いた。午後からは大型バス5台でインド洋にある観光地、チャウンター海岸まで移動した。4つのホテルに分かれて宿泊する。  早速、知り合いになった先生方とインド洋に繰り出した。  ぎっしり詰まった濃厚なシンポジウムであった。  主催者のパテイン大学ニュン学長に話を聞くことができた。  「ミャンマー日本国際シンポジウムで相互理解が深まり、大学間での研究や学生の交換などのMOU覚書を交わすことができるようになった。ミャンマーの農業発展に欠かせない日本の経験を学びたいし、日本の学生を受け入れ国際経験を踏む場所を提供したい」と、流暢な日本語で思いを話してくれた。  ニュン学長は北海道大学の農学部の卒業生であった。  新年早々の抱負は、ミャンマーの農業が自然の生態系を壊さないで、発展していくことに少しでも貢献できたらと思った。いずれにしてもこれだけの大きなシンボジウムを開催しているニュン学長、パテイン大学の皆様には感謝の気持ちで一杯になった。ありがとうございました。

<テリー先生> 本名 宮川照男。1949年平塚市生まれ。早大理工学部卒業後、山武ハネ ウエル(株)入社。1988から1992年、同社米国駐在所長を経て独立。 野菜工場設備会社(有)アイエスエス設立。スプラウト栽培を日本に紹介、普及させる。その後、東海大学湘南キャンパス、チャレンジセンター特任職員として「ものつくり」「環境キャラバン隊」などを指導。2013年5月より、ヤンゴンにて農業視察、調査を開始。Yezin Agricultural 大学の学長らと、ミャンマー農業支援について討議を重ね、現在、同大学とヤンゴンのElephant Seed 会社と種子生産についての技術提携を計画中。小型飛行機操縦士免許取得。teruomiyagawa@gmail.com

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