◎発見│ミャンマーの観光スポット

外国人に人気急上昇中の高原リゾート 山合いに広がる自然の中でスローライフを The PineLand, Kalaw  カロ―(南シャン州)

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    カロ―は欧米人観光客に人気だという。ドイツの作家Jan-Philipp Sendkerの小説「The Art of Hearing Heart beats」(2002年出版)の愛の物語の舞台となった山合いの美しい町だからだ。海抜約1,300mに位置する松林に囲まれた高原のリゾートタウンでもあり、夏は涼しく、乾季の冬は色とりどりの花が咲き乱れ、雨季は緑の畑が一段と色濃くなる。今回はこのカローの魅力をお伝えしよう。

    カロ―はシャンの州都タウンジーから西に70㌔、Thazi-Taungyi街道の途中にある。インレー湖が位置するNyaung Shwe から約2時間程度だ。南シャン州に位置しており、主にシャン、ダヌ、パオ、パラウンなどの民族が暮らしている。他にビルマ族、インド系、ネパール人(イギリス軍の傭兵だったグルカ族の子孫)などが共存している。主要言語はビルマ語とシャン語だ。
     ハイキング、トレッキング愛好者には魅力的な観光名所が多数あり、自生する花や植物の宝庫でもある。手つかずの自然が残るカロ―は、国内有数の観光エリアとして知られている。 
     その中でも有名なのは「霧」。シャン山脈に霞がかかる幻想的な風景はまるで絵のようだ。そして新鮮な穀物や珍しい高原植物や花の産地としてもよく知られている。自然を背景にしたアウトドアレジャーを楽しむ外国人に人気を博しているのもうなづける。前号はヤンゴン中央駅からカロー駅までの523マイル(約836㌔)の汽車旅行を紹介したが、今回は美しいカロー町を旅してみた。

    トレッキング希望者は、朝7時ぐらいの早めの涼しい時間帯にホテルを出るべきだろう。トレッキングツアーといってもPa Laung やパオ、Da Nuなどの民族の村へ行く半日ツアー、カローの水源となるYae Aye湖までの一日ツアー、カローからインレー湖まで一泊二日のツアーなど時間、目的によって様々だ。
     取材班は山岳民族が暮らすPaLaung 村への半日ツアーを選んだ。Hnee Phayarパゴダのすぐ前がスタート地点だ。松林を抜けて吹く風がさわやか。カレンダーによく使われる見慣れた風景が目の前に広がっていた。小鳥のさえずり聴きながらシャン州名産のミカンや茶畑を歩いた。10時半には村に到着。Pa Laung 族のおじさんが香りのよいお茶をいれてくれた。村の人々はとても素朴で親切だ。山合いに住む村人たちは、山岳民族の生活を間近で体験してもらうために、観光客に村でのホームスティ体験も受け入れてくれる。Pa Laung 村の半日トレッキングツアーの帰路、View Pointの素晴らしさで評判を呼ぶレストランで休憩をした。 ここには外国人客が必ず立ち寄るという。山々に囲まれた大自然の中にシンプルな小屋を作り、景色を眺めながら食事や休憩ができる小さなレストランを開いたのは、オ-ナーのネパール人Montayさんだった。いつも満席で、予約が引きを切らなくなってきても、「家族はこれ以上大きくしても疲れるだけ」と、マイペースで営業を続けていくそうで、満足そうな笑顔を浮かべた。

    この山の近くで一泊してて翌日インレー方面へ旅行する客のためには、レストランのすぐ隣に宿泊客用の建物も用意している。このMontay さんのView Point インド料理店は、現在、カローの有名な観光スポットのひとつになっている。カロー町が一望できるThein Taw僧院もお勧めのスポットだ。この僧院はカローで一番高い丘に位置しているという。そのあとで我々は、600年の歴史を持つHnee Pha Yar(竹で作った仏像)へ向かった。ここには、尼さんたちが巡礼者にお茶の葉を出したり、シャン州名産の伝統薬なども売っていた。
     カロー中心部から2㌔ほど離れた石灰岩のMyin Ma Hti 洞窟も素晴らしかった。黄金の仏像で飾られたこの洞窟は俗にShwe U Min パゴダとしても知られている。また街の中心部にある、Aung Chan Thar にも仏像があり、銀や金の細かい見事なガラスモザイク装飾を見学できる。
    カローの市場も面白い。周辺の村民が生産するの新鮮でおいしい農産物を探そうと、地元の産品を売る土産店の中を探索してみた。市場は毎日やってるが、各民族が集まる日は週に一回だけで「Zay Nay市場の日」という。興味がある方はホテルで確認したほうがいい。
    植民地時代を思い起こさせる建物もいくつか残っている。その中では、「キリスト・ザ・キング・チャーチ」などの大きな教会が有名だ。この教会はミャンマーにおけるキリスト教信仰の布教活動の場として一つのモデルにもなっている。
    1日の観光やアウトドアレジャーで疲れた体を休めるには、「Hill Top Villa ホテル」のカフェテラスがお勧めだ。特に涼しい夕暮れ時にサンセットを眺めながら暖かいコーヒーを飲むひと時がいい。

    町から40分程度離れるが、4月号でもご紹介した労役を終えた象たちのリハビリを行っている観光スポット「Green Hill Valley Elephant Camp」も時間があれば行ってみたい場所だ。(外国人:入場料100$、昼食付き)。Myin Deik 駅や100年の歴史を持つカロー駅屋周辺を歩いてみるのも魅力的。10月~5月までが観光シーズンだが、高原町のカローへ旅行するなら、2月が一番美しい。市内観光はバイクを使う人が多いが、外国人はホテルをあらかじめ予約していった方が安心。
    カローには50軒以上のホテルがあり、外国人客が泊まれるレベルの宿泊施設は30軒程度だ。なかでも「Pine Hill Resort」はお勧めだ。約10エーカーの敷地内のち3エーカーは宿泊棟や付帯施設、ガーデンなどに使用されあとは自然の松林を残してい
    。自然と一体となったホテルである。宿泊料金は105ドル~。

    ヤンゴンからカロ―へは航空機、バス、鉄道利用が可能。航空機だと約26㌔離れたへーホー空港が最寄りとなる。ヤンゴンからヘーホー空港へは「Mann Yadanarpon Airli nes」、「Myanmar National Airlines」、「Golden Myanmar Airlines」、「Yangon Airways」、「Air KBZ」、「FMI Air」など多くのエアラインが毎日運航している。
     ニャウンウー、マンダレーを経由して飛んでいる便もあるが、時間帯と料金は航空会社によって異なるが、片道で105$~135$ぐらいだ。
     列車の場合は普通クラス3450ks、アッパークラス8300ks。ヤンゴンから毎日午前11時に出発する。山間部をのどかに走るヤンゴン→カロー間鉄道旅行は今人気急上昇中。時間に余裕があれば一度は挑戦してみたい。
     バスの場合は「Shwe Loon Pyan」、「JJ Express」、Lumbini」など複数の会社が運行。料金はバス会社によって異なるが15$~26$。ヤンゴンの出発時間は夕方5時、6時、7時となっている。
    土産は餅、果実ワイン、イチゴ、お茶の葉、蜂蜜、豆腐、ひまわりの種(SunFlower Seeds)、ミカン、シャンロンジー、シャン州特色産の機物や手工芸品などだ。花や植物、果物、穀物畑や茶畑、みかん畑などを散策し、山合いの暮らしを体感してみたい。シャン山脈の緑豊かな自然を存分に満喫するには、やはり3泊4日ぐらいの余裕のある日程を作り、カローのみならずその周辺エリアへにも行ってみたい。カロー~ヘーホーは約45分、ピンダヤへは約1時間、インレー湖やニャウンシュェ、タウンジーなどは約2時間程度で行け、ヤンゴンやマンダレーといった大都会の喧騒から離れ、静かでのんびりとしたスローライフを送るのも素敵だ。

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