政府財政を圧迫する電気料金の大幅赤字

ミャンマーの電気料金は世界で最も安いといわれているが、開発を推進する何百万もの人々に電力を供給することは大きな努力がいる。国、企業、そして国際的な支援者からの多大な資金が必要だ。しかし、重要なのは、国が電気配給システムの基盤を築くにあたり、供給されるためには何が必要なのかという国民側の認識だという。

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     ミャンマーの電気料金は世界で最も安いといわれているが、開発を推進する何百万もの人々に電力を供給することは大きな努力がいる。国、企業、そして国際的な支援者からの多大な資金が必要だ。しかし、重要なのは、国が電気配給システムの基盤を築くにあたり、供給されるためには何が必要なのかという国民側の認識だという。
     ミャンマーの一般住宅での電気料金は、基本容量100ユニットの場合、1kw/時あたり35 Ks,さらに200ユニットで40Ks / kWh、それ以降のすべてのユニットでK50/kWhとなっている。さらにkWhあたり0,003Ksの税金が加算されるが、この料金はASEANで、そして世界で最も安い電気料金となる。
     商業用および工業用の顧客向けの価格は、K75-K150/kWhの範囲で、一般よりはるかに高くなっている。これはASEANの基準に合致しており、この種の相互助成メカニズムは珍しいことではない。しかし、多くの企業は品質のよい製品を作るために、より多くの電力料金を支払うことをいとわない。しかし、何百万もの人々に電力を供給するため、数千の企業だけを優先するわけにはいかないのだ。
     コスト的に見ると、2016〜2017年度の1kWh当たりのの平均供給コストは96Ksだった。この数字は上昇し続け、2018年初頭には109Ksに達した。言い換えれば、ミャンマー政府は、差額の59~74Ksを補填していることになる。
     この供給コストは今後何年にもわたって増加し続ける。一連の新しい発電所が2025年までに稼動になる予定で、そうなると、kWh当たりの従来のコストは必然的にミャンマーの古いダムよりも高くなる。
     さらに、接続されている何百万もの新しい顧客が主に住宅地や農村地域にあり、彼らの供給コストは業務用や都市部の顧客よりも構造的に割り高になってしまう。
     その結果、電力エネルギー省は、昨年度に3億ドル(約4,000億Ks)の電気補助金を使い今年は5億ドル近くも補填しなければならないそうだ。ちなみに2020年代初頭までに、補助金は10億ドル以上に拡大し、GDP予測の1%以上になると予測されている。

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