顔・人│VIP インタビュー Patricia Jayne パトリシア・ジェーン 女優、モデル

13歳で女優デビューを果した。まだ21歳の若さなのに芸歴は8年になる。早熟といってしまえばそれまでだが、祖父がアメリカ人で、白人の優性遺伝子をを受け継いでいるせいか、どことなく大人びていて、時々覗かせるキリッとした笑顔は、一流女優張りの貫禄が漂う。

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ミャンマー映画史上最年少の13歳でデビューした人気女優 得意のアクションと語学力を生かして国際派女優を目指す

Patricia Jayne パトリシア・ジェーンお嬢様育ちの感があるが、お話を伺うと気さくで芯の強い女性だった。13歳でモデル、女優の世界に入ったが、華麗なるアクションと流暢な英語力が武器になった。まだ21歳と若く、これから上を目指して国際的女優になる可能性を秘めた逸材だろう。

Interviewer Tomio Kurihara
栗原 富雄
Yangon Press編集長

祖父がアメリカ人で白人の遺伝子が小学校からインター ナショナルスクール

 13歳で女優デビューを果した。まだ21歳の若さなのに芸歴は8年になる。早熟といってしまえばそれまでだが、祖父がアメリカ人で、白人の優性遺伝子をを受け継いでいるせいか、どことなく大人びていて、時々覗かせるキリッとした笑顔は、一流女優張りの貫禄が漂う。
 母方の祖父も米国系ビルマ人だそうで、パトリシアは小学校からヤンゴンのインターナショナルスクールに通った。だから英語はほぼ完璧。訛りもなく、これならいつハリウッドから声がかかっても問題ないかなと思っていたら、ご本人も「国際女優を目指したい」という希望であった。身長175センチのミャンマー人離れしたプロポーションを持っだけに、万が一あちらからオファーが来ても臆せずに渡り合えるのではないか。
 インタビューの待ち合わせ場所に現れた彼女は、はじめのうちはどこかぎこちなかったが、時間が経って打ち解けてくると、相好を崩す場面が多くなり、無邪気な一面を見せ始めた。お顔立ちと雰囲気から、最初はとっつきにくいかなと思っていたら、意外やジョークも通じるし、実に気さくな女性であった。
 「小さいころは、特に女優になりたいとか、有名になろうとは思ってもいなかったんですよ。ただ、叔母が女優(Myat Kayti Aung)だったものですから、いつも映画とか俳優さんたちの存在はほかの人より身近に感じていましたね。」
 小学校からインターナショナル・スクールに通い、有名女優が近親におり、しかもルーツの一角に米国人がいるという彼女を取り巻く環境は、やはり普通のミャンマー人とは異なる生い立ちを持っているようだ。

叔母が女優で恵まれた環境の中で育つ バク転、回し蹴りなど アクションも一流

 だからご自分で意識はしていなくとも、周囲が放っておかなかった。13歳のとき、まずモデルとして華やかな世界にデビューした。最初はコマーシャルモデルだった。少女とは言え、化粧して着飾れば幼さは消え、堂々たる存在感があった。
 「それから映画出演の話が来ましたね。『 マ・ケイ・パー・ナエ・サクラ 』(落ちないように、さくら)という映画がデビュー作となりましたが、なにしろ演技経験はおろか、それまでレッスンさえ受けたことがなかったんです。今考えるとよくやったなと思いますが、幸いなことに競演した俳優さんたちに助けられました。」
 約100年の歴史を持つミャンマー映画史上最年少でデビューした。有名な小説に基づいた作品で監督も一流のKo Zawがメガホンを取った。彼女はもちろん主役ではなかったが、共演者のPyay Ti OoとMyint Myatといった当時の人気俳優や、監督のMg Myo Minらが彼女に演技指導をしてくれたという。
 そうした周囲の温かい支援もあって、彼女の演技力はめきめき上達していった。そしてついにデビューしてから5年後の2016年に、パトリシアの最初の主役映画の話が舞い込んできた。俳優のチャウ・イー・アウン、女優のSoe Myat Thuzaと共演した「 Pego Sar and His Virus 」(ペゴ・サーと彼のウイルス)という作品で、この映画で彼女の知名度は格段にあがった。
 2017年からは、アクション映画にも挑
戦。バク転、回し蹴りなどの激しいシーンを演じられるミャンマーでは数少ない女優としても知られるようになった。
 「アクションは好きです。練習は欠かせませんが、おかげさまでタイの映画からもオファーが来るようになりましたね。」
 その出演映画の一部を拝見したが、想像以上に切れのあるアクションで、あの”007”の一シーンを彷彿させた。
 映画女優として名声が上がるにつれ、ファッションモデルとしてのオファーも増えた。現在ミャンマーの4つのファッションブランドのキャンペーンモデルを務め、最近、ついにジャパンブランドのイメージモデルの打診も来た。
 「正直、とてもうれしいです。モデルの仕事も続けていきたいのです。」
 同席したマネージメントを行っているお母さんが笑みを浮かべてうなずいた。
 彼女は17歳の誕生日を記念して、現金で100万Ksと食料、学用品などを僧院で暮らす孤児たちの支援として寄付した。その後も社会貢献活動は続けているという。心優しき女性でもあるのだ。
 夢はもちろん得意のアクションを生かして外国の映画に出ることだという。まだ21歳と若く、将来が有望視されているだけに、そのチャンスは必ずやってくるだろう。パトリシアの今後の動向には目が離せなくなった。

<Patricia 略歴> 本名 :Patricia Jayne 二ックネーム:Sue Sha Naing(スー・シャー・ナイン) 生年月日 :1997年 12月 13日 21歳 出身地 :Yangon  仏教徒 身長 :175センチ 学歴 :Myanmar International School of Yangon卒業 家族 :両親はビルマ系アメリカ人。 父方の祖父がユダヤ系アメリカ人。
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