スリランカの著名作家がミャンマーで話題作を出版

メディアの世界もデジタル化の猛攻撃にさらされているが、ミャンマーではまだまだ印刷文化、いわゆるアナログ文化へのニーズは高い。

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     メディアの世界もデジタル化の猛攻撃にさらされているが、ミャンマーではまだまだ印刷文化、いわゆるアナログ文化へのニーズは高い。
     それを裏付けるように、先ごろスイス在住の有名なスリランカの作家であるPramudith D Rupasingheが、ヤンゴンで著書のサイン会を開催したところ、彼はまるでロックスターのように扱われたという。
     このイベントはミャンマー・プラザの「Innwa Books and Café」で開催された。この書店はヤンゴンで最も有名なブックストアチェーンのひとつである。ここのサイン会でスターのように扱われたRupasingheは、ミャンマーの批評家たちが賛辞した3つの小説を刊行している。
     彼はハイチから北部ラカインにいたるまで、人権主義外交官として世界中の様々な地域で活動していた臨床心理学の専門学者でもあった。彼はリベリアでカウンセラーとしてエボラ出血熱の大流行に対処するために活動もした。
     2016年に評判になり、ミャンマーでも多くの読者を獲得した著書のひとつ「西アフリカエボラ危機の背後に潜む知られざる事実」と「曖昧な足跡」という準フィクションの話題作を発表した。
     Rupasingheは、世界中の多くの人々が直面している精神疾患の問題について執筆する一方で、叙情的な散文と詩で、老衰に悩まされている主人公のIvan Nikolayevichの人生の悲哀を小説にした。
     「Bayan」というタイトルのこの小説はロシアとの境界にあるウクライナの北東先端で出会った73歳の老人がモデルである。彼には2人の娘がいたがすでに嫁いで、一人ぼっちだった。唯一の仲間といえるのは "Bayan"と呼ばれるアコーデオンのようなこの古典的な楽器だった。作者は彼の人生の要素を切り取って、老いたときの無生物との交友関係を発展させる人々の物語を探そうと試みた。「人と樂器との関係は、例えば怒りで演奏されるメロディーは、落ち着いて演奏されるメロディーとは異なります。」と作者は言う。
     作者はこう続けた。「老いた人間の孤独や内なる生活や人生のあり方を人々が考えてくれることを願って書きました。」
     小説「Bayan」はポーランド語を含むいくつかの言語に翻訳されている。ミャンマー版は、Soe Myint Thuの翻訳で来年刊行される予定だという。

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