◎発見│ミャンマーの観光スポット

意外な見どころ一杯のモン州チャイトーとその周辺エリア 不思議な現象残る寺院や仏像巡りのミステリアスな小旅行

目次

KyaikHto チャイトー

 人気の観光名所「チャイティーヨー・パゴダ」(Golden Rock)のゲートタウンとなるチャイトーの町には、不思議な観光スポットが何か所かある。前回はシッタウン川での日本人墓地(Japanese Memorial )などを紹介したが、今回はヤンゴンから4時間で日帰りも可能な、このチャイトーの魅力を紹介したい。

ヤンゴンを朝6時に出発した。8時にバゴーを過ぎ、30分ほどでシッタウンSittaung橋に着いた。橋を渡ればモン州である。「ようこそモン州へ」という大きな看板が印象に残る。
 9時半にチャイトーに着いた。町は想像以上に静かだった。ここまでヤンゴンから約160㌔。モンの州都モーラミャィンやカレン州のパアンなどへ向かう丁度分岐点に位置している。町内からヤンゴンや周辺地域への高速バスのルートはあるが、観光客は車をチャーターしたほうが便利。近場の町内巡りならばバイクか自転車がいい。まずKantkaw区にある「Kyaik Paw Law Meh Shin Taw Pagoda」 へ足を向けた。このパゴダは仏像の顔に浮かぶ「母斑」で有名になった。俗に「Meh Shin」と呼ばれ、変化を続けるモール(母斑)を意味する。
 そのためこの仏像にはいくつかの不思議な点が指摘されてきた。まるで生きているような目がまず評判になっている。しかも人間が動かそうとしてもビクともしない。それどころか象や馬でも駄目だったという。そして水に浮かぶという。これまで仏像の顔に何度も金箔を張り付けてきたが、ついに母斑を隠すことができなかったそうで、こうした数々の伝説を持つのがこの仏像の特色だ。
 拝観していてさらに驚いたのは、仏像の顔がスリランカの位置する西の方角にしか向かないということだった。毎年、この仏像を敬う祭りも開催される。ミャンマーの人々から神秘的なイメージで崇められている有名な観光スポットの一つだ。すぐ近くにある「MahamuniThun PhayarGyi Pagoda」も地名度が高い。また、近隣には「Kyaik Htee Yoe Pagoda」博物館、「Maha BawdiKoeHtaungPagoda」などの仏教関連施設が点在している。長閑(のどか)な風景が広がる「MahaBawdiKoeHtaung」の寺院周辺には、モン州名産の果物屋が軒を並べており、立ち寄ってみるのもいい。ミャンマーのなかでもモン州は仏教の拠点といえるほど仏教関連施設が多く、州内に占めるお寺の数は実に多い。キラキラと金色に光るパゴダの色合いから「Suvannabhumi」(モン語で金色の地)と呼ばれ、昔ながらの風情を色濃く残している地域でもある。
 チャイトーの中心から30分離れた「MyaThaPeik山」にも登ってみた。眼下に霞の中からちょうどミャンマーの国の形にそっくりな湖が現れた。絶景である。山頂までは徒歩でも登れるが、45分程度はかかる。車やオートバイでも行けるが山道は険しい。

上座仏教の5か国の重要な会議などが開かれる「KyaikHteeSaung 寺院」も、「聖地」という意味を持つ仏教寺院だ。門をくぐると風の音や白鷺の鳴き声ぐらいしか聞こえてこない静寂そのもののお寺だ。
 戒律も厳しく、訪問者の服装も聖地ゆえにロンジーか民族服装しか許されない。むろんズボンや肌を露出した衣装は厳禁である。門から中に入ると写真撮影も禁止。寺院内部には大古の昔から伝わる遺跡や釈迦の説話があちらこちらに残されている。
 国内各地からきた民族が掃除したり、植樹したりしていたが、皆静かに黙々と作業をしていた。「遠方から来られているようですが、いつもこの寺院にいるのですか?」と、カレン族の青年に尋ねたら、「これ以上心の静まる平和な場所は他に見当たりません」と微笑んだ。2年前に逝去された宗院長の遺骸はまだ保管されているが、不思議なことに遺骨などは朽ちることなく、今だにひげや眉毛など生えてきているという。その様子はまるで静かに寝ているようであった。場所はBeelinタウンシップのZote Thoke 村にあるが、訪問してみる価値はありそうだ。

日が暮れてきたので、宿泊はKyaikHtoのBo Gyoke Rdにある「ShweHinTharResort」を選んだ。デラックスルームが20ドルという手ごろな料金で、清潔感のあるホテルだった。オープンしたばかりで、朝食は付いてないが、スタッフの対応も悪くなかった。
 翌日はKaw Htin 村にある「ShweKyaung寺院」(Golden Temple)に向かった。110年前に建立された寺院だが、昔から寄付されたてきた王座、椅子、箪笥、仏壇などが、現在も日常的に使用されている。
 昔ながらの仏教施設のほかに、得度式用の立派な寺院も新設されている。この寺院には今、童僧を含め僧侶が9名ほどいる。相当広い境内にもかかわらず、たった9名の僧侶しかいないことに驚いた。
 昼間は近くの小学校から児童たちがやってきてにぎやかになると、宗院長が微笑みながら言った。その子どもたちが成長したら、「若い時はこんな立派な寺院で遊んだことあるよ。100年の歴史がある由緒ある寺で遊んだことを忘れずにいてくれたらいいですね。」と、満足そうに続けた。満月や祝日などには人々が集まり、説教を聞く重要な施設にもなっている。「シュエーチャウン」とは「金の寺院」という意味で、ミャンマーらしい宗教施設だ。大事に保護していただきたい文化遺産だろう。

宿泊施設としては、自然を生かし、森林に棲む動物たちを保護して動物園を作り、植物演ャスポーツレジャーも楽しめる「Sane Let Tin Resort」が、若い人たちに人気がある。2000年に作られ、Zip Line, Quick Jump, Ro pe Course, Rock Climbing などのスリル満点のアトラクションが楽しめる。
 総敷地面積が150エーカーと広大で、この中に公園やホテル施設を配置。20エーカーの植物の苗木販売がある公園など、自然や花が好きな方にはお勧めだろう。園内では民族料理も食べられる。

天候不安の雨季はヤンゴンから遠くない小旅行が無難だ。お隣のモン州のチャイトーは、穏やかな町で意外に観光名所が多い。日本の方なら前号で紹介した「シッタウン川」周辺の「ジャパニーズ・メモリアル」も外せない。

<シッタウン、チャイトーInformation>

チャイトーの町は、ヤンゴン→バゴー→モン州の首都モーラミィヤンやカレン州の首都パアンへ向かう分岐点にある。チャイティーヨー・パゴダGolden Rockへのゲートウエイのキンプンキャンプからは14㌔。ヤンゴンからチャーイトーまではバスで4時間。バス便は朝7時から夜9時まで一時間おきに出発している。
 運航するバス社は「Ta La Mon」「YoeYoe Lay」「Win Express」などが人気。外国人12ドル(普通)、13ドル(アッパークラス)。シッタウンでへは「TheinZaYat」バス停で下車。
 列車はヤンゴン~朝7:15時、夜18:25時、20:00時に出発している。料金は普通車1200ks、アッパークラス2400ks。普通車のチケットは1日前に購入できるが、アッパークラスは3日前から購入でき、事前に買ったほうが安心。列車で行く場合は、シッタウンならば「TheinZaYat」 駅で下車する。
 チャイトーでの宿泊は、BoGyokeRdに「Shwe HinThar Resort」がある。チャイティーヨーの麓にあるキンプンキャンプの「ゴールデン・サンライスホテル」やシッタウン川のすぐ近くには「San Taw Win Resort」もある。
 シッタウンやチャイトーの町は、チャイティ―ヨーへの観光の道筋にあるので、レストランも軽食、ローカルの飲食店から高級店まで道中に点在している。
 カレン料理やモン料理店もあり、試食してしてみてはいかがか。39マイルの「Feel レストラン」、「Sein Let Tin」などは、伝統料理のほかにタイや中華料理のメニューもある。シッタウン川近くにも店が並んでいる。
ここの土産といえば、果物だ。ザボンやドリアン、マンゴスチン、ドリアンジャム、果物ジャムなどがある。
 また、この辺りは農村地帯であり、時期によって豊富な作物が収穫できる。雨季にはピーナツ、トウモロコシ、サトウキビ、ジュート、塊茎作物、飼料などが採れる。
 乾季にはゴマ、ひまわり、落花生、チリ、トウモロコシ、野菜、牛のエンドウ豆、グリーングラム、ブラックグラム、飼料など、多年性作物としてココナッツ、ビンロウの実、ゴム、バナナ、マンゴスチン、ドリアン、パイナップル、ジャックフルーツ、カシューナッツなど種類が豊富な穀物や果物が収穫で切るおころだ。大半の人々は農業従事者で、牛や馬、ヤギなどの家畜で生計を立てている方が多い。

Tags
Show More