マイクロファイナンスの融資をめぐるの問題点

ミャンマーのマイクロファイナンス業界(MFI)は、小口融資の貸付ですでに3兆9000億Ks(約4250億円)、利用者は約3百万人にもなっているという。財務省の金融規制局によると、後発の金融会社が債務者に一時的な救済をもたらしてはいるが、一方では多くのケースが過剰債務に陥っているという。

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     ミャンマーのマイクロファイナンス業界(MFI)は、小口融資の貸付ですでに3兆9000億Ks(約4250億円)、利用者は約3百万人にもなっているという。財務省の金融規制局によると、後発の金融会社が債務者に一時的な救済をもたらしてはいるが、一方では多くのケースが過剰債務に陥っているという。
     その背景には、MFIが同一の地域内で競合状態にあり、しかも融資条件が比較的緩やなため複数の会社が同一の借り手に融資することが珍しくないからと、MIFIDA(Microfinance Delta International)のMGであるU Myint Sweは述べている。個人債務者の多くは、債務超過の傾向が顕著だとも彼は語った。
     「私の近所には、約12のMFIの会社があります。ある人は6か7社から融資を受けています。だから多額の借金をしている人が少なくないのです。でも、完全に返済した人は誰もいません。」と、Bago地域のPyayで小額融資を受けたMa Thetは語っている。
     「一個人が2社以上のMFIから借りるのは一般的です。そのようなケースは複数の会社が存在する地域でよく見られます。Yangon、Mandalay、Bago、Ayeyarwadyなどの都市部には、多くの会社があり、これを防ぐことは困難です」と、ミャンマーマイクロファイナンス協会のDaw Phyu Yamin Myatは語る。
     マイクロファイナンス会社の副社長であるJason Meikieは、多くの会社が同一の人物に融資するケースがより頻繁になっていることを認めた。「これを規制する措置を講じなければ、大問題になる」と彼は付け加えた。
     こうした過剰融資の背景にあるもう一つの問題は、一部のMFIが必要以上に貸し付ける傾向があることと、借り手が返済不能になるような利息を設定しているためとの指摘もある。いずれにしても、これらの問題は、貸借データがないために起因しているようだ。 重要なのはシステムの構築だが、個人の信用調査に関係してくるのでこの構築には政府の承認が必要になる。
     金融機関は、融資を実行するかどうかの決定に、債務者の情報を収集してデータ化したこの信用調査データへ容易にアクセスできるようにすべき時に来ている。ミャンマーのマイクロファイナンス協会(MMA)によると、各省庁にはそうした制度の確立要請が来ているそうだ。
     債務超過で人生を破滅させないためにも、そうした措置を講じる必要性は急務だ。ちなみにライセンスのあるMFIのうち、外国人の所有会社はほんの少数だという。しかし、彼らの融資扱い高は、ローカル会社のそれをすでに凌駕しているという。

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