ミャンマー最強チャンプをKOした日本人ラウェイ選手 減量に苦しんだ妻子持ちのファイターが見せた日本人魂

ミャンマーの国民的スポーツのひとつである格闘技「ラウェイ」の日本での認知度が高まってきている。日本で開催される「ラウェイの」試合も、週間遅れながらミャンマーのMNTVでも放映されるようになった。

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     ミャンマーの国民的スポーツのひとつである格闘技「ラウェイ」の日本での認知度が高まってきている。日本で開催される「ラウェイの」試合も、週間遅れながらミャンマーのMNTVでも放映されるようになった。
     ミャンマー初の国際的プロモーターのライセンスを外国人として初めて得た中村祥之氏は、この2年間、日本大会の開催に尽力し、「ラウェイ」の日本普及に精力を傾けてきたが、最近の試合ぶりから次のような感想を持つようになったという。
     「ラウェイ日本大会のクオリティーが上がってきたような雰囲気を感じています。勝敗は時の運で、運は自分で呼び寄せるものですが、最近の大会は1ラウンドからハイテンションな試合ばかりです。しかし本当の意味で国際化していくのであれば、ミャンマー側の理解が必須。伝統は守っていきますが、もうそろそろミャンマー側が真剣にミャンマーラウェイの将来を考えないとラウェイ各階級の王者は日本人を含め外国人が総ざらいする日も遠くはないでしょう。」と語っている。
     そうした中村氏の言葉を裏付けるような出来事が、先月、東京の後楽園ホールで行われたラウェイの日本大会で起きた。 
     試合は一休そうじゅん選手の秒殺で幕が開いた。そしてメンイベントに登場した渡慶次幸平選手が、何と、ミャンマーの最強チャンプと言われたトン・トン・ミン選手の後継者ともいわれているソーゴー・ムドー選手(72kg級LWC王者)をKOしてしまったのだ。むろんソーゴー・ムドー選手は外国人選手に初の敗戦を喫した。
     渡慶次選手は昨年12月にヤンゴン大会に初参戦したが、試合はダウンの応酬合戦の結果、ドローに持ち込んだが、不本意な結末となった。実は彼は減量に苦しんでいた。その前の日本でのラウェイのデビュー戦では、契約体重を守れずに重いペナルティーを科せられていた。その雪辱戦というべきヤンゴンの試合でも結果は出せなかった。翌日の打ち上げパーテーでも彼の落胆ぶりは相当なもので、出された日本食や飲料に一切手を出さなかったほど。そして帰国後、再起をはかった。その成果がミャンマー最強チャンプを破るという大金星を上げたのだ。その渡慶次選手は今月のミャンマー大会に再びやってくる。

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