◎発見│ミャンマーの観光スポット

めくるめくミャンマーの「シルバーワールド」を訪ねる 金と同様に生活に密着した伝統工芸の「銀製品」の魅力

銀をミャンマー語で「Ngwe」 ングエーと言い、同じ発音でお金という意味もする。銀器は水祭りのシンボルで「銀器を持って水遊びしよう」「銀器を持ったびっしょぬれの娘」「銀の水に注がれた少女」などの言い回しも残る。そこで今回はこの銀」について紹介してみよう。

ミャンマー人にとっての「銀」の 意味とは

銀製品をプレゼントされたら、女性の名誉、優雅さが増すと信じられ、仏陀に銀をお供えしたら、お金が増えると信じられている。銀は耐久性や持続性において、金とよく似た性質を持ち、古くから金に次ぐ貴金属として尊まれてきた。銀は高価で、貴重な鉱物資源であり、化学的には安定性が高く、電気化学的にも高い伝導率をもつ。金や銀は国の宝として認定されているばかりでなく、現代のトレンドを生み出すジュエリーとして年齢を問わず人気が高まっている。

多くの伝統技法が継承されている

ミャンマーには昔から、10種類の花(10種類の技術)の工芸技法があり、現代までその伝統は継続されている。その技法とは ① pan-jiパンチ 絵画職人、② pan-buパンプ 彫刻職人、③pan-put パンプッ木材細工職人、④pan-dein パンデイン金属細工職人、⑤Pan-be パンべ鉄鏃武器職人、⑥pan-yanパンヤン建築職人、⑦Pan-tamotパンタモ 石細工職人、⑧Pan-dot パンドッ漆喰細工職人、⑨Pan-ywunパンヨン漆職人、⑩Pan-din パンデン 鐘造り職人。などだ。  上記、10種類の伝統技法は細かい手造りの工程から行う。中でも非常に高度な技術が必要なパンデイン技法についてまず紹介したい。銀は宝石として認定されており、昔から金に次いで豪華な装飾品として使用されている。いうなれば貴族階級の調度品である。材料は大半が北シャン州の「Nanmatu Bawdwin」(ナンマトゥ鉱山)から産出された銀を使用している。他は、金の精錬場で残った銀を買ったりするという。銀の属性は非常に柔らかいため、銅を混ぜないと使えないという。95%の銀に5%の銅を混ぜるそうだ。また銀は塩化系に弱く黒くなるため、海岸地方の銀は早めに黒くなりやすい。耐久性や持続性においても金とよく似た性質を持ち、古くから金に次ぐ貴金属とされてきた。

銀は昔からの祝いの席や信仰に 用いられる必需品

銀器は結婚式や得度式などによく使われ、お供えものを入れるトレーなどにも使用される。仏壇用道具にも銀を使う人が多い。次第に高価なってきたため、一般庶民の崇拝者の中ではすべて銀製品で取り揃えることが難しくなってきている。やはり財力によって差が出てしまう。仏壇の水の供え用コップ、花瓶、銀の仏像、仏座、蝋燭入れなど宗教用の器や祝いの席などで銀器を飾ると、さらにめでたい気分になるといい伝えられている。  ミャンマー風の結婚式や得度式にも不可欠だ。銀は熱や電気の伝導性、可視光線の反射率などが、すべての金属中でもっとも優れているので、電気接点やリード線、鏡や魔法瓶の内貼りなどにもよく利用される。したがって熱が伝わりやすいから、ポットなどの場合は手持ちの場所に象牙をカバーとして繋げて使用される事が多い。  日常品として使っている人もいるが、ミャンマーの土産、優雅な製品を代表するプレゼントなどによく使われる。その他、貨幣やスプーン・フォークなどの銀食器、ワイン入れなどがよく知られている。

「銀」は日用品から装飾品 工業原料などにも利用される

現在ミャンマーでは、銀製品の工場が数多く残るのは北部のザガインとインレー地域ぐらいだ。ザガインやインレーは民族は異なり、形や模様も異なる。シャンスタイルのインレー地方の模様を好む人もいるが、ビルマスタイルの彫刻デザインの製品も人気が高まっている。  日用品としても、様々な分野で役立っている。銀とはほとんどの光を反射させる性質があり、その特性を生かした代表的な製品が「鏡」だ。また、「硝酸銀」と呼ばれるものは、銀を硝酸に溶かして出来る無色透明の液状結晶のことで、医薬品、写真、銀メッキなど様々な分野で使われている。特にフィルムなどには欠かせないもので、今日の写真産業において重要な役割を果たしてきた。  余談だが、ミャンマー人は、愉快な出来事やちょっと複雑な関係の由縁を述べたいときには、映画などに使われる『銀幕に望む』と語る。また結婚25周年を記念する銀婚式や、50周年の金婚式は世界的にもよく知られている。

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