◎日産が世界に先駆け‘15年に新車生産開始 乗用車で初、数年後には年生産1万台を目指す

ヤンゴンの渋滞地獄は相変わらずだが、1年前と異なるのは、タクシー車の買い替えで比較的新しい中古車がふえ、以前のように30年くらい前の“年代物”が少なくなっていること。

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    ヤンゴンの渋滞地獄は相変わらずだが、1年前と異なるのは、タクシー車の買い替えで比較的新しい中古車がふえ、以前のように30年くらい前の“年代物”が少なくなっていること。1昨年末まで、輸入税と輸入許可税のダブルで課税されていた中古車輸入制度のうち、後者が廃止され、さらに車所有者に既得権が与えられ、優先的な買い替えができ、購入が楽になったためだともいわれている。そうした状況のなかで、たとえば昨年前半は、トヨタの「PROBOX」という車種がタクシー認可され、ヤンゴンで異常な人気になり、その影響で日本の中古車価格が倍以上にはね上がるという現象が起きたりもした。
    新車生産販売については、過去中国製の「チェリー」という軽自動車が1万ドル前後で販売された経緯があり、現在はタクシーにも利用されている。またスズキ自動車もインドで生産中の「TATA」という軽自動車を販売中である。

    しかし、本格的な乗用車の生産及び販売は法律的な制約があったためこれまで例がなかった。ところが、去る9月20日に日産のカルロス・ゴーン社長が首都ネピドーで、2015年からミャンマーで乗用車の生産を始めると発表し、世界の自動車業界に少なからず衝撃を与えた。ゴ-ン社長は「ミャンマーは、(ASEAN)地域の重要な経済の推進役になると確信している」と力強く語り、この国の潜在的な成長力への高い評価を下した。
    生産に関しては、ヤンゴン北320キロに工場を建設予定のマレーシアのタンチョングループに委託し、まず小型乗用車「サニー」から開始。初年度は5700台を、数年後には1万台を目標にするという。経済発展が加速するミャンマーだが、世界の自動車業界大手が乗用車の現地生産を開始するのはもちろん初。他社に先駆け、新車市場の開拓で優位に立つ狙いがあるとみられる。

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