◎ミャンマー観光ガイド協会会長にお話を聞く U Zaw Win Cho  ウー・ゾウ・ウィン・チョウさん

ミャンマー観光ガイド協会会長の自宅に招かれ、お話を伺う機会を得た。会長は現在でも現役であり、バガンの魅力から実情を卒直に話してくれた。これまで多くの国々を訪れたが、その度にバガンの良さを再認識し、もっと世界にアピールしたいと常々考えてきたという。

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    まず「シュエ・サンドー・パゴダ」の日の出は必見でしょう。この街は仏陀の遺跡が沢山存在し、どこを見ても異なる風景がある。それが特別な魅力なのです。食べ物としては特産の「リーバーフィッシュ」がお勧めです。またバガンが世界遺産に認証されたいのは山々ですが、まだ交通機関や設備など不十分な点も多い。道路や電力の問題もあります。しかし UNESCO Japan から基金が入るようになれば、時間が解決してくれるでしょう。世界遺産認証後は、当然ルールや規制などはさらに厳格になりますが、バガンの保護にとってはいいことです。
    おかげ様で最近は観光客が増加していますし、地元の方々の収入増につながっています。すでに街のイメージも観光都市として定着していますから、この古都の伝統とイメージを壊すことだけはしたくないですね。ただ、バガンの宿泊料金が2012年に比べたら3倍になっています。料金が上がれば他の観光地を選択される場合もあります。ホテルと旅行会社によってデポジットを取るのも問題でしょう。今年の5月にはホテル観光省と観光ガイド協会が合同で宿泊料金調整の会議をする予定です。そのホテルですが、現在は77軒(2000室)あります。ニューバガンやニャウンウーのほうでは、工事中、計画中のホテルが10軒以上ありますが、オールドバガンに造ることは許可されません。バガンへのアクセスについては、飛行機と列車、バス、船です。古寺や仏塔は振動に耐えられない可能性もあるから、このエリアでの新空港建設は無理。理想は鉄道です。鉄道網と機能を整備していけば、バガンへの快適な旅行ができるでしょう。もちろん遺跡エリアでのプロジェクトは許可されません。私は、30年前に「ThiriPyitsayaホテル」で働いていましたが、当時一番多かったのは日本人でした。しかし15年前から減少してきています。私は公私ともに、日本との友好を大切にしています。だから観光だけではなく、ビジネス、社会貢献活動、歴史研修など様々な目的の方々にミャンマーに来ていただきたい。遺跡めぐりだけでなく、周辺の村への訪問、人々との触れ合いを通じ、 ミャンマーの魅力を体感していただきたいですね。

    プロフィール
    1956年生まれ  バガン生まれ。 58歳。
             ヤンゴン大学 化学学科卒業
    1980~1995まで Bagan Thiripyit Saya Hotel にてフロントスパーバイザー。
             (1996からBaganThiripyitsaya Scantaury Resortに名称変更)
    1995年      東京のSun Shine City ホテルで6か月間研修。
    1996~2000年 ミャンマーの観光企業に勤務。
    2000年から 日本語・英語ガイドを開始。
    2013年9月 ミャンマー観光ガイド協会の会長に就任。

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