◎今月の視点 再燃するミャンマーへの民間支援。「日本の良心」ここにあり。

ミャンマー最大級の仏教寺院で聖院と敬われるヤンゴンの「シュエダゴン・パゴダ」に、外国人観光客向けの携帯型音声ガイド装置「Audio Guide Equipment」が導入され た。

目次

「シェダゴン・パゴダ」に日英の音声ガイド装置  三菱商事が40台の携帯型デジタル機器を寄贈

ミャンマー最大級の仏教寺院で聖院と敬われるヤンゴンの「シュエダゴン・パゴダ」に、外国人観光客向けの携帯型音声ガイド装置「Audio Guide Equipment」が導入され た。ボタンを押すと日本語と英語でこの聖院に関する沿革や由来を紹介する音声が流れる。これまでは同行する案内ガイドの説明に依存してきただけに、このシステムは注目に値する。しかも携帯型なので、訪問者は寺院内を見て歩きながら音声ガイドの説明を聞くことができる。同寺院では、これまでも案内パンフレットを充実させたり、案内版に照明をつけたり、年々増加する観光客へのサービスと便宜を図ってきた。しかしこうしたデジタル機器を使ったサービス装置の導入には予算などの問題があった。このため寺院を管理する「Board of Trustees」内へこの寄贈の話が持ち込まれたときには大きな喜びに包まれたという。この音声ガイド装置を40台も寄贈したのは日本の三菱商事である。先月5日、 「シェダゴン・パゴダ」内にてその贈呈式が行われた。三菱側からは同社常務執行役員でアジア・大洋州統括の森山透氏、同社ヤンゴン駐在事務所長の井土光夫氏ら幹部が列席し、ボードメンバーの幹部たちと厳粛なる式が行われた。贈呈側の森山常務は「シェダゴン・パゴダはミャンマーの至宝。年々日本人観光客も増え、注目度も高まっています。ですから、私どもが少しでもお役に立てればと考え、寄贈を決めました」と語った。今年は日緬外交樹立60周年に当たり、この聖院への日本人観光客はさらに増加が見込まれている。その意味で、日本語のガイダンスは非常に心強いサービスとなることだろう。

フジTVミャンマー2時間特番無事取材完了 弊紙とJMACEがサポートし、5月中旬放映へ

フジTVが夜8時台のゴールデンタイムに「ミャンマー特番」を決め、その全面コーディネートの依頼が弊紙Yangon Pressと日本ミャンマー文化経済交流協会(JMACE)に舞い込んだのは昨年暮れのことだった。それはこの国にとってまさに画期的な出来事だった。番組名は「世界行ってみたらこんな国だったミャンマー」で、このシリーズは既に43か国を網羅する人気番組。ちなみに昨年は「ネパール」を放映し、視聴率12%、約1500万人を記録したが、再放送3回を加えると実に5000万人の人が観たと推測されている。ミャンマーは今が旬なだけに、おそらく再放送を含めると、今年中に8000万人の日本人が視聴すると予測されている。そうなると、放映後のミャンマーには観光、ビジネス面で、計り知れない経済効果がもたらされるだろう。
取材は先月6日から約1カ月間にわたり、ヤンゴン、マンダレー、バガン、インレー湖、西部のガバリビーチなど、4班の取材クルーが合計約150時間の映像をカメラに収めた。現在編集中だが、途中参加したタレントのスギちゃんがマンダレー取材に同行し、ヤンゴンロケでは弊紙の対談に出て頂いたミスヤンゴンのナン・キン・ゼアーさんがホステス役となってアンガールズの田中さんを案内するなど、民生移管以前には想像も出来ないシーンが随所に出てくる。余談になるが、ミャンマーのMRTVは、ナン・キンさんが自身のブログで「日本のTVに出演するの」というつぶやきを聞き付け、彼女のロケ風景を取材に来たり、新聞メディアも駆けつけるなど現場は大変な騒ぎになった。
いずれにしても、取材は無事に終了した。ミャンマー政府、特にホテル観光省、情報通信省、文化省さらに在日本ミャンマー大使館と日本の外務省、在ミャンマー日本大使館などのご協力を得て、この取材は遂行出来た。
むろん、弊紙とJMACEは、ミャンマーの生の姿を伝えることを念頭に置き、日本人の方々にこの国の魅力と正確な情報を知って頂く事を最大の目的に、この番組へのコーディネートを快諾した。番組放映後、ネパールは露出した店、場所がフィーバーしているというから、ミャンマーも邦人人気が過熱することは間違いない。この国の観光産業にとって大きなサポートとなるだろう。

JMACEが昨年に続き、消防車10台を寄贈 すでにヤンゴン到着、内務省へ引き渡し

一般社団法人日本ミャンマー文化経済交流協会(JMACE)では、昨年に引き続き、ミャンマー連邦共和国内務省に消防車10台の寄贈を決め、先月末、車両10台が無事ヤンゴン港に到着した。今回も会長の宇野治氏の尽力により、滋賀県を中心とした近畿エリアの消防署ですでに役目を終えた消防車を、消防用機材を必要とするミャンマーへの支援が実現した。むろん、日本からの輸送に当たってはODA基金の枠組みにある外務省の 「草の根基金」を使わせて頂いた。その際に在ミャンマー日本大使館の前田参事官を始めとした関係者の方々には、昨年に引き続き、内務省との接衝などでお骨折りを頂いた。
また、ミャンマーでは市中に消火栓がないため、日本製の消防車を水槽タンク付きに改造しなければならず、それはミャンマー側でやることになったが、その全費用は日本サイドで捻出した。
いずれにしても、この国ではまだまだこうしたライフライン用の機材は足りない。救急車、警察車両さらにPCなどの事務機器も管轄署に十分行き渡らないのが現状である。そのため、JMACEでは、今後もこの国のニーズに沿った支援活動を継続して行く予定だという。
以上のように、民間企業や団体が、ミャンマーに対する有形無形の支援を開始した。こうした善意の輪がさらに広がっていくことを期待したい。

Tags
Show More