◎発見|Discovery Taungoo  タウングー

世界遺産申請も視野に入る歴史・考古学の宝庫

目次

    歴史を紐解けば、ミャンマーは7代の王朝時代が存在した。そのなかでも中世の「タウングー王朝」(1510~1752年)は旧ビルマでは重要な時代として位置づけられている。それは、この時代に賢王として崇められた王たちが現れ、この国の文化の形成に多大な役割を果たしたからである。その中心都市タウングーは500年の歴史を誇り、由緒あるパゴダも多い。この街に一歩足を踏み入れると、かっての王朝時代の残り香が漂う。世界遺産申請も視野に入るこの歴史の宝庫タウングーの街を散策してみた。

    他の地域とは異なり、王朝を築いた王たちの彫像で囲まれ、その一方で緑の広大な畑で農産物を生産する活力と歴史的奥深さを感じる”街“、それがタウングーだ。ビルマ語の基礎を作り、宝典ともいえる言葉綴り、詩編、季節の機微を詠いあげた叙情的な頌歌や正書法など、現在使用されている美しく装飾された言葉の数々は、この王朝時代に作られたといっても過言ではない。
     Nat Shin Naung 王の時代には、その勢力をタイ、ラカイン州、カチン州、タニンターリーまで拡大した。そのほかタウングー王朝を治めたBa Yint Naung 王、Tabin Shwe Htee王などは、建国の英雄として現在でも国語や歴史の教科書に紹介されているほどだ。いずれも後世に名を残した王たちだった。14世紀のタウングーは東西南北にゲートが建立され、それぞれに4つの小門が作られていた。レンガ造りの城壁の内部には、蓮の花をちりばめたカンドージ湖を作り、湖周辺を王朝の都にした。現在、城壁の一部は現存し、蓮の花が浮かぶカンドージ湖の風光明媚な景観と相まって、当時の栄華をしのぶことができる。地理的には、ヤンゴンから4時間、ネピドーの手前140キロくらいの所にある。交通手段は車、列車、バスを選択できるが、冷房の利いたバスがお勧めだろう。管轄はバゴー管区になるが、街全体はバゴーより大きい。かりにバゴーとタウングーを観光したい方は、ホテルなどを比較したら、宿泊先は後者にしたほうがいい。ヤンゴンと同様に、この街も発展目覚ましく、教育大学、コンピューター大学、技術大学、タウングー大学などの教育施設も充実。ミャンマー国軍の南部方面本部もある。この街ではバイクによるトレッキングもできる。郊外に出るときに使用したら面白い。民族的にはビルマ族とカレン州の境にあるため、時間に余裕があれば隣のカレン州に寄ってみるのもいい。そのカレン州のタンタウンは、「パティ川」の美しい景観が人気の観光スポットになっている。

    2010年はタウングーが誕生して500年目となった、その記念行事として、この年から「騎馬隊の祭り」を行うようになった。毎年11月の満月の日を中心に行われ、国内外の観光客でにぎわいを見せる。象や馬を駆使し、伝統文化を呼び起こす祭りでもあり、国内ではよく知られるようになった。
    またこの街には「Shwe San Taw」「 Mya See Kone」 「Kan Taw Htoo 」「Maha Aung Myay」(成功の地の意)など多くのパゴダがある。隣のカレン州のタンタウンにも歴史深い「Myat Saw Nyi Naung」パゴダがある。
    2004年に作られた「Pho Kyar Elephant Camp」も人気の観光スポット。ヤンゴン~マンダレー間の高速道路から、ネピドー行く途中の森林地域にある。国の特別保護を受けたリクリエーションエリアで、15.27エーカー広大な自然の中にエレファントのダンス、水遊び、エンターテインメントなどが楽しめる。
    現在8頭の象を飼育しており、エンターテインメントが開催される時間は午前7時半~11時半、午後3時半~6時まで。入場料は外国人が50ドル、ローカルが10000ks。Pho Kyar リゾートも経営しており、朝食付きの宿泊料金は80ドル~。象に乗って森林を回るアドベンチャーツアーもスリルがあって面白い。

    (※現在リノベーション中で10月から再オープン予定)
    セントラル市場、独立記念塔などがあるエリアがダウンタウンで、、バイクや三輪車でごったかえす。レストランやコーヒーショップも多いが、外国人に人気のレストランを地元の運転手さんに案内してもらった。Shwe Kyaung Rdの「Stellarレストラン」、マインダーサッカー場近くの「Seik Kyaik インド料理店」などに入ったが、想像以上に美味しかった。名産は
    豆、ドリアン、ユーカリ、キンマ、竹の子、チーク。
    キンマはインドに輸出。家内工業も多く、ヤンゴンとマンダレーという大都市の中間にある地理的利点を生かして、物流のビジネスも盛んだ。

    1958年から開始したZay Yar Thiri女子孤児院の存在も知られている。尼さんが経営しており、現在2歳から20歳まで76人の女性たちが寄宿している。ここではタウングー出身の女性だけではなく、他民族の孤児たちも受け入れている。政府の支援を受けているが、国内の募金も募っており、海外のから寄付も少なくないという。

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