◎第14回 テリー先生ヤンゴン滞在記

世界三大仏教遺跡バガンのピーナツ畑

目次

    仏教徒である私としては、世界三大仏教遺跡バガンはミャンマー滞在中に是非、行ってみたいと思っていた所だ。
    そんなとき、友人が車で行くから一緒にいこうと誘ってくれたので、もちろん言葉はYESしかない。
    ヤンゴンを朝6時に出て、高速道路7号線を北上する。この高速は何回か走っている。雨期のさなか、シャンの州都タウンジーに向かう途中で、交通事故を経験した道だ。
     片側2車線で交通量は少ないし、トラックは走行禁止になっている。130kmのスピードを出しても、車の揺れは少ないのでついついスピードを出し過ぎてしまう事が落とし穴のようである。思った以上にカーブがきついのだ。日本では見ることができない、広大な土地にまっすぐの直線道路が続いている。ドライブ気分は最高なのだが、注意しなければならない。むろん道路標識はミャンマー語なので理解不能。だから常に100km走行を心がけたい。
      ネピドーを右手に見て通り過ぎ、メイティラで高速道路を降りてバガンに向かう。景色は乾燥地帯の風景になったカリフォルニアの東部を走っているような気がする。おお!、遠くに富士山が見えてきたではないか。

    ポッパー山。標高1518mの独立峰だ。帰りに寄ることにしてバガンに向かう。夕日に映えたパゴダの写真を撮りたい。ホテルを探すより、まずは、パゴダ見物を先だ。もちろん歴史を感じることができる多くのパゴダに圧倒された。
    ホテルを探す。エヤワディ河に面した高級ホテルは残念ながら満室。当方には高すぎるので正直ホッとする。夕日の写真を取り退散する。
    朝日に照らされ広大な中州が現れた。乾季で水がない。綺麗な川砂の音を聞きながら大河の中州を歩く。

    しばらく歩くと、老婆と娘が歩いて来た。何するのかとついて行くと、ピーナツ畑があった。中州で乾季にピーナツを作っているのだ。ピーナツは砂地で出来る。肥沃で広大な中州に畑がある。地主は誰なのだろう、洪水が来たら中州はなくなるかもしれない。乾季になれば中州が出来る。早い者勝ちで土地の所有者を決めるのか?どんなルールになっているのか興味がわいた。

    仏教遺跡には多くの仏像がある。威厳のある仏像、なんとなく可愛い気に見える仏像、金色の仏像、見ているだけでも飽きない。
     仏像の前には大きな丸い石が置いてあった。何かと尋ねると、例えば合格祈願をするとき、重い石が簡単に持ち上がれば、祈願成就する、なかなか持ち上がらなければ諦めた方が良いという祈願石だという。バガン仏教遺跡から帰路につく。途中、ミャンマーの富士山、ポッパ山に寄る事にした。

    宮崎駿監督のアニメ映画「天空の城ラュピタ」を思い出させるような山があった。その「タウンカラット」(標高737m)山頂にはミャンマーの土着信仰である精霊ナッ信仰の総本山があるという。宮本神酒男氏のHPを見ると水木しげる氏と来たらしい。霊を感じるホットスポットがあるらしいが、今回は更に車で上り、ポッパ山リゾートで食事をすることにした。
    「天空の城」を下に見ながらの食事は最高である。また、プールから見る景色も絶景だ。 
    次回は是非とも泊まりたいホテルである。標高798m
    朝日が『天空の城』を照らし出すという。のんびり昼食をとり帰路に向かう。今日はネピドー泊まりになる。
    ネピドーには何回も訪れている。そのうち、紹介することになるだろう。
     今回のバガンの旅は4人で行った。一人旅とは違う楽しさがあった。乾燥地帯の地に数知れないパゴダを建設したパワーに驚きを隠せない、また、ポッパ山の精霊ナッ信仰と仏教との葛藤や人の営みの歴史を肌で感じた旅であった。
    宿題が残されている場所でもある。また訪れる機会を楽しみにしたい。

    <テリー先生>
    本名宮川照男。1949年、平塚市生まれ。早大理工学部卒業後、山武ハネウエル(株)入社。
    1988~1992年、同社米国駐在所長を経て独立。野菜工場設備会社(有)アイエスエス設立。スプラウト栽培を日本に紹介、普及させる。その後、東海大学湘南キャンパス、チャレンジセンター特任職員として「ものつくり」「環境キャラバン隊」などを指導。2012年退官し、2013年5月より、ヤンゴンにて農業視察、調査を開始。
    Yezin Agricultural 大学の学長らと、ミャンマー農業支援について討議を重ね、現在、同大学とヤンゴンのElephant Seed 会社と種子生産についての技術提携を計画中。小型飛行機操縦士免許取得。

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