◎「慰霊、追悼」に関する臨時特集

置田前ヤンゴン日本人学校長の悲願が実る 泰緬鉄道のタイ側にも「世界平和の搭」建立

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     2012年から3年間、ヤンゴン日本人学校長を務めた置田和永氏は、ミャンマーから帰国後、戦争体験者の記録を収集して調査。今一度先の「太平洋戦争」を見つめ直し、「僕の細道ミャンマー編・戦後70年の足跡」として、私費で一冊の著書を刊行。そしてそのご自分の思いを行動につなげようと、多くの外国人犠牲者を出した旧泰緬鉄道のミャンマー側とタイ側の2カ所の基幹駅に、無念にも異国の地で散っていったすべて英霊への慰霊のために、世界平和の塔「自他平等碑」を建立する計画を立てた。
     昨年4月、まずミャンマー側のタンピューザヤの泰緬鉄道博物館に建立が実現した。この建立にあたっては、直接モン州政府や泰緬鉄道博物館長に嘆願し、日本の戦後の平和主義を理解していただいた。しかし、残念ながらタンビュザヤの博物館前にはすでに日本兵が現地人を酷使している反日的なモニュメントができており、世界平和の塔建立と並行して反日的モニュメント撤去運動を展開していった。その努力の結果、モン州政府の理解と関わってくれたミャンマー人スタッフの尽力で、反日モニュメントが平和時にモン州政府側から自主的に撤去され、短期間で無事すべてのプロジェクトが終了できた。この経緯については弊紙も現地へ同行取材し、2016年5月号に紹介させていただいた。
     そして今年の11月29日にカンチャナブリにあるWat Chaichumphon 「JEATH WAR MUSEUM」の境内にもう一つの世界平和の塔を建てることになった。境内に世界平和の塔を建てることができた。ここには、戦後捕虜となって連合軍の遺骨収集に関わり、自ら日本人としての贖罪を追求し、
    カンチャナブリ市に貢献され、名誉市民になられた元日本軍永瀬隆氏の銅像がある。
     この平和の塔は、「self-other equality」の心が表現されている。両手でやさしく黄金の地球を包んでいるというイメージで製作し、仏教の平和の教えが表現されている。これからこの平和の塔を訪れ、平和を愛する人が増えていくことが祈願された。ちなみにこの世界平和の塔の除幕式は11月に英・タイ・ミャンマー・マレーシアそして日本人の合同の慰霊祭として執り行なわれる予定になっている。タイではこの時期は1年でいちばん気候がよい乾季にあたり、ちょうど町あげての観光イベントとして、映画「戦場にかける橋」にちなんだ『クウェー祭』があり、その時には慰霊祭参加の一行の旧泰緬鉄道の旅も計画しているという。
     今回は、日本ミャンマー友好協会(岩内会長)及び岐阜市大洞の真言宗願成寺の協賛も得て実現した。

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