◎発見|Discovery Chaung Tha チャウンター

ミャンマーの湘南海岸で遊ぶ悠久の休日 年々リゾート客が増加する人気の観光地

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    ヤンゴンからは道路事情がよければ3時間程度の距離だから、いわば江の島、逗子、葉山の海岸をイメージする。最近外国人向けの宿泊、リゾートホテルも増え、マリンレジャーのアクティビティ―も充実してきた。朝晩がさわやかなこの乾季の時期こそ、至極のリゾートに変貌する。

    ミャンマー西部のエヤーワディー管区で、エリア区分としてはパティン市に属する。ヤンゴンから車で5時間程度の距離のため、10月から4月までの乾季となるハイシーズンには西洋人客を中心ににぎわいを見せるミャンマーの代表的なビーチリゾートだ。また、南にグェンサン(Ngwe Saung)ビーチと北のラカイン州のガパリ(Ngapali)ビーチとは海岸線で連鎖している。チャウンター村の西側から流れ込む川にちなんでチャウンター(快適な川)と命名されたこのエリアでは、新鮮で安価なシーフードでも有名。近隣の漁村と潮の両サイドを包む広大なマングローブ林なども観光客に大きな人気がある。
    ヤンゴンのバスターミナルを早朝6時に出発した。9時半に途中休憩があり、午後1時にビーチに到着。少々険しい山道越えなどもあり、5時間といえどもタフな道のりだったが、バスがチャウンター村に入り始めたあたりから空気が一変し、視界に入る碧い海岸線が疲れを癒してくれた。チャウンターでは「Grand Hotel」に宿をとった。ちょうど海岸線沿いの真ん中あたりにあるホテルだ。ビュッフェ形式だが、朝食、ティー
    タイムの他にディナーも付いてるから有難い。しかも新鮮なシーフードや野菜が盛り沢山だ。広々とした客室も明るく清潔感にあふれている。

    ビーチは朝7時から夕方6時までリゾート客でにぎわっているが、ライフガードのボートがビーチ沿いに数多くパトロールしているので安全。そこで人が少なくなった夕方に、ビーチに繰り出して散策を始める。さすがに夕日は見事だ。海に日が沈む瞬間は本当に息を呑む。日が沈むと自転車族が姿を見せ始める。レンタサイクル料金は1時間千チャット。涼しい風が吹き始め、花火で遊ぶ人、ファイヤーを囲んで語らう人など昼間の灼熱ビ―チとは違った光景が繰り広げられる。朝早く起きてビーチに出ると、貝殻拾いを楽しむ人が一杯だ。朝食をとってチャウンター近隣の名所へ出発。まず「Kyauk Maung Hna Ma」(岩兄弟)村へ向かう。宿泊ホテルから15分ぐらいで、石灰岩の上に作られたパゴダの景観が素晴らしい。ちなみに、このあたりで泳いでいる人は見かけない。また、砂の色はさらに白くなり、波も荒くなる。唐草のような模様でそびえ立つ石灰岩は、自然が生み出した造形美でまことに美しい。乗馬を楽しむ観光客の姿も多くなる。ヤシの実のジュースを売る店が立ち並びミャンマーとは思えぬ世界が広がる。龍のパゴダ、水族博物館、白砂島、Pho Ka Lar島など、チャウンター近郊にはビーチ以外に見どころは多い。
    レストランはホテルゾーンの周辺に点在しているが、宿泊ホテルの近くにある「Htay Htay Yee」のシーフード はお勧めの一つ。ホテル群の東側の通りには、土産屋さんが立ち並んでいる。安くて可愛らしい貝殻素材の製品など種類は豊富だが、ミャンマー人用ならば、チャウンターならではの“おやつ”である「Tha Yat Taw」 (椰子の実を混ぜた餅)がいい。今回は2泊の旅だったが、あっという間に時間が過ぎた。帰路は朝10時半に出発。バスはパティン大学近くで停車し、ローカルのお菓子屋さんに案内してくれた。ヤンゴンまでの途中休憩は2回だ。

    チャウンターや江の島に似た島がある隣のヌエサンビーチ一帯は、日本でいえばまさに湘南海岸といった
    だけに、早めのホテル予約と、バスなどの予約はぜひ往復にしておくことを助言する。ビーチのでのんびりと過ごす時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれる。自然を満喫し、日々の疲れを癒す人々の素顔をここチャウンターでは見ることができる。また来たくなる意義のあるビーチへの旅だった。

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