◎発見|Discovery Dawei ダウェイ

新経済特区構想だけではないダウェイの位置的魅力 温泉や欧米人に人気のビーチや手つかずの自然も残る

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日本も見直しに入ったSEZ計画

ダウェイはヤンゴンから南東に約600キロ、タニンダリー管区の中心都市で、距離的には東京~大阪間に匹敵する。人口20万にも満たないこの港町が脚光を浴びてきたのはヤンゴンの「ティラワSEZ」を凌ぐスケールの「Dawai SEZ」計画が持ち上がってきてからだ。結果的には、タイの「イタリアン・タイ・デべロップメント」社主導で開発が始まったが、昨年資金的に頓挫。ミャンマー政府から契約の解除を通告された。そこでタイ、ミャンマー政府は日本に協力を要請した。すると昨年秋にバンコクを訪問した城内外務副大臣が、プラユット暫定首相と会談し、協力の用意がある旨の政府の意向を伝え、ミャンマー政府も先ごろ「イタ・タイ」社との契約の見直しに入ったため、ダウェイSEZ計画は新たなる局面に入った。

日緬泰の3国による開発が進むか

ダウェイはダウェイ川の三角州に築かれた港町で、SEZ計画では約250平方㎞の土地に深海港を建設し、軽から重工業へと開発を進め、将来的には住宅や商業施設を含めた大型複合施設を含む経済特区にするという壮大な計画だ。両国では日本の協力の下で頓挫している開発を再開したい意向だが、日本サイドはヤンゴンのティラワSEZの目鼻が付き、軌道に乗り始めたことを受けて、ダウェイにも関心を見せ始めた。
というのも、ダウェイはタイからインド洋に直貫するルートの終着点となるため、下降気味ののタイ経済の活性化につながり、ミャンマーにとっては物流や経済の活発化が見込まれることと、さらに日本にとっては、バンコク周辺で製造した自動車や機械を、マラッカ海峡を通過せずにダウェイ港から中東やインドへ船舶輸送できるなどのメリットが生まれるからだ。

将来は東西回廊の拠点になるか

しかし、ダウエイの魅力はSEZ計画ばかりではない。観光的な注目スポットも少なくないからだ。近郊のマクマガン村には、ミャンマーでも人気のビーチがあり、植民地時代には英国人の避暑地となっていたほどだ。日本人にはあまり知られていないビーチだけに、現在はヨ―ロッパ人が主流だが、リゾート施設は整備されつつある。
市街から車で少々足を伸ばせば、意外にも、多くの温泉地があることを発見する。
ローカルの人々は衣服をつけたまま、湯をかけあうように利用するが、外国人用にプライベートが守られた温泉スペースもあり、やや塩気のある湯だが、湯加減も日本のそれと遜色ない。しかも入浴料は湯を浴びるだけなら無料で、個室なら千Ks(約120円)で時間制限はない。ちなみにダウェイからタイ国境のカンチヤナプリまで約80㎞で、ミャンマーサイドの道路網が整備されれば、ベトナムからカンボジア、タイを経て21世紀のシルクロードといわれる東西回廊の実現も夢ではない。
ヤンゴン~ダウェイ間は航空機なら片道100ドル以内で、1時間少々の旅。少し冒険したければ高速バスという手もある。バス会社によって異なるが、片道最高で2万8千KS(約2900円)と格安料金だが10時間余りもかかり、大半が悪路であることを覚悟したい。

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