◎第20回 テリー先生ヤンゴン滞在記

「一気通貫,メイクの島、Pahtaw Pahtet」

目次

    ヤンゴンからメイクまでのバスの旅を前回紹介した。一日半の夜行バスでメイクまで来ることができる。このタイトルのように、一気通貫、休みも入れずにまっすぐにコータウンまで公共バスで旅をする計画であった。しかし、旅には何時も予定が変わることがある。それがまた、旅の醍醐味で面白い。ダウェイからメイクまでの間、運転手と仲良しになりメイクの情報を入手したところ、メイクからコータウンまで高速船が出ていると聞いた。海が大好きな小生としては、これを聞いたら、バス代を無駄にしても船で行くことにした。運転手からはメイクに停まったら、最後に出るように言われた。知り合いのオートバイでチケット売り場に連れて行くという。船は明日の朝に出る。今夜は宿を探す必要がある。オートバイの運転手に数軒のゲストハウスに交渉してもらうが、目抜き通りにある宿はミャンマー人だけが泊まれ、日本人はダメだという。気を取り直して再度、オートバイ運転手に探してもらい、4階建てのホテルで最上階、エアコンなしで20ドルだった。

    にこやかなオーナーで安心する。早速、夕食の美味しいお店を教えてもらう。海岸道路にある海鮮料理屋。ブラブラ歩くこと約20分。近代的なモールが現れた。中に入ると、中国系の品物が沢山あった。
    夕日が島に沈んでいく。明日はこの島に行こうと思った。1941年に日本軍がこの地に侵攻したという。この島はPataw Padet Kyunというらしい。島には2つの峰がある。南にある峰の下には、ミャンマーで3番目に大きな涅槃像がある。この島に行くには、500Ksで行ける。涅槃像を見に行くには遠いので3000ksかかる。
    島にある造船所に船はついた。さて、この島のどこにいくか?と思案するが、私はいつも高いところが好きなので、右手にある高い丘を目指したが、かなり距離がある。オートバイ運転手に山まで2000Ksで交渉する。山の中腹まで連れて行ってくれた。

    登り始めると、お坊さん頂上についた。猿が迎えてくれた。お坊さんが居て、ミャンマー語は喋れないが、日本から来たことが伝わった。この島には、1941年日本軍がいたらしい。日本軍が作った防空壕があるという。是非行きたいと場所を聞いたが良くわからない。ジャパング、ジャパングと言っている。が木を切っていた。タイのお坊さんは力仕事は決してしないが、ミャンマーのお坊さんは問題ないのだろう。
    この島はメイクを通る船が一目瞭然でわかる。戦争中には活躍した場所なのだろう。岩をくり抜き、防空壕を作った、皆木伍長。頭が下がる光景である。

    山を下っていくと、桟橋が見えた。歩いて桟橋の突端までいく。何の目的の桟橋なのか?よく分からない。人が乗り降りするには桟橋が高すぎる。昼間から酒の匂いのするオーナーらしい人が出てきて案内してくれた。ここは、船に水を積み込む桟橋なのだ。山には水がわき出ている。その水を、家の中に、水槽を作り水を貯めて、船に落差で水を送る仕組みだ。電気も必要ない。自然の力で水を船に送る知恵に驚いた。

    次なる驚きは、ほうきの作り方である。ほうきは掃除する時に柄のところがしっかりしていないとすぐ壊れてしまい。
     この島では、叔母さんたちが、ほうき作りをしている。電気もないところで、柄をしっかり固定する方法が驚きだ。日本も昔はこのような知恵があったのか?日本軍が知恵を授けたのか今では知る由もない。
     Myeik Archipelago メイク群島には約800の島が点在する。インド洋に浮かぶ、Black Rock には3月にマンタ、大型エイが現れるという。海洋民族、「海のジプシー」といわれるモーケン族の棲家はランピ島である。この島はミャンマーの海洋国立公園に指定されている。この島への訪問は現在のところ、気楽にいける状況ではない。
     メイク群島は最後の秘境というに相応しい場所である。再度、挑戦してみたい。
    つづく、次回はコータウンまでのバス旅~~~

    <テリー先生>
    本名宮川照男。1949年、平塚市生まれ。早大理工学部卒業後、山武ハネウエル(株)入社。
    1988~1992年、同社米国駐在所長を経て独立。野菜工場設備会社(有)アイエスエス設立。スプラウト栽培を日本に紹介、普及させる。その後、東海大学湘南キャンパス、チャレンジセンター特任職員として「ものつくり」「環境キャラバン隊」などを指導。2012年退官し、2013年5月より、ヤンゴンにて農業視察、調査を開始。
    Yezin Agricultural 大学の学長らと、ミャンマー農業支援について討議を重ね、現在、同大学とヤンゴンのElephant Seed 会社と種子生産についての技術提携を計画中。小型飛行機操縦士免許取得。
    teruomiyagawa@gmail.com

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