◎第21回 テリー先生ヤンゴン滞在記

「一気通貫達成!メイクからバンコクへ」 4泊5日の夜行バスの最終レグの旅はミャンマー最南端のコータウンを目指し、メイクからの夜行バスでアドベンチャーを終える。公共バスに乗って旅することがどうしてアドベンチャーなのか?と読者は疑問になろうが、最後までお読みになればわかる。

目次

    メイクを夜10時に出るバスは韓国DAEWOOの古い中古のバスである。私の席は外国人を意識してか、運転手の後ろの席になった。運転手は50代のベテラント見え、安全運転を期待して、眼をつぶる。しかし約1時間ほどして、バスが止まった。運転席の下を彼が頭を潜らせ作業を始めた。慣れた手つきである。吸気口のフィルターが埃でつまり、ガソリンの吹き上げタイミングがおかしいようだ。30分ほどで、走行開始。

    走行地図を見てもらうと、赤いマークがメイクからコータウンまで一列にコータウンまで続いている、iPadのアプリで走行地図にGPSで赤マークが記録される。私はコータウンまでは殆ど寝ないでiPadに場所を記録している。道が悪い、速度は時速約20km、対向車は少ないし、追い越しの車もない、真っ暗闇を中古バスがひた走る。夜が明けたバスはBOKPYINについた、朝食休憩と乗客の身分証明書の検査が行われる。私はパスポートのコピーを渡した。(ミャンマーのバス旅はパスポートのコピーが必要)
    マラリアの現地事務所がバス停の隣にあった。ミャンマー南部はマラリアの蚊が多い。バスを押してエンジンをかけようとしている、既にこんな光景に驚く心は薄れてしまっている。
    道路の道の両側には延々とパーム椰子が植えられている。モノカルチャーというやつだ。すでに、パーム椰子の茎の直径は80cmを超えている。数十年経過しているのであろう。原生林にあった多様性植物がなくなった、それを食べていた動物も絶滅したのだろう。

    後輪のタイヤがパンクした、2度目である。乗客もあきれて、近くでお茶を飲み始めた。道路は延々と砂利が道脇に置かれている、大きな重機も時折みかける、ミャンマー政府も主要道路の重要性を認識しだしたのか。お金の分配が道路工事に割り当てられているようだ。国道8号線の全線舗装も遠くない。延々と続くパーム椰子の沿道に、油を搾る工場は無いのか?見当たらない。
    車掌が持っているミャンマー製の三角の木はご存知であろうか?ミャンマーのトラック、バス、大型車両の必需品である。車両のハンドブレーキなど当てにはできない。この三角の木でタイヤを押さえて、駐停車するのである。綺麗な川の淵に食堂があり、朝食になった。バスは川に入り、埃を洗い流した。私も川に入り顔を洗った、魚が一杯泳いでいる。すでに、後半に近い。コータウンまでは4時間くらいであろう。

    事故がおきた。右手からオートバイがバスの前を通りすぎた。オートバイは前輪の下にはまり、そこにはウイスキーの瓶が転がっている。この事故では処理に時間がかかりコータウンまでバスで行けそうもない。ヒッチハイクを決断した。小型のトラックが来たので荷台に乗せてもらい、コータウンのシンボル時計台まで来た。
    50Bで対岸のタイのイミグレーションに船で行く。夜行バスに載ってバンコクまで行く最後のレグだ。バス代は380B(1200円位)19:30発なので時間があるので有名なRanong温泉に入る。途中、眼が覚めずにバンコクの南の玄関口、サイタイマイまで付いた。サイタイマイはタイ国の南部に行くバスターミナルでバンコックの中心からはタクシーで30分位、約300バーツで来ることができる。

    夜行バス4泊5日の長い旅であった。一気通貫達成!
    ヤンゴンからコータウンそしてバンコクまでのバスの旅。冒頭、アドベンチャーの言葉を使った気持ちがお分かりだろうか?このルートが外国人に旅行者に開放されていることを自ら確かめた旅であった。読者の皆様にお勧め(する、しない)ルートである。

    <テリー先生>
    本名 宮川照男。1949年平塚市生まれ。
    早大理工学部卒業後、山武ハネウエル(株)入社。
    1988から1992年、同社米国駐在所長を経て独立。
    野菜工場設備会社(有)アイエスエス設立。スプラウト栽培を
    日本に紹介、普及させる。その後、東海大学湘南キャンパス、
    チャレンジセンター特任職員として「ものつくり」「環境キャラバン隊」などを
    指導。2013年5月より、ヤンゴンにて農業視察、調査を開始。
    Yezin Agricultural 大学の学長らと、ミャンマー農業支援について討議を重ね、
    現在、同大学とヤンゴンのElephant Seed 会社と種子生産についての技術提携
    を計画中。小型飛行機操縦士免許取得。
    teruomiyagawa@gmail.com

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