◎発見|Discovery ミャンマー第2の民族が継承する伝統的な慣習文化 風光明媚な自然の景勝地と素朴な人々に触れ合う旅

ミャンマーの東南部に位置するカレン州は、独特の伝統文化を持つエリアだ。その州都パアンは、ヤンゴンから東へ約288キロ、車で約6時間の所にある。モン州のMawLa Myaing市からだと約72キロ。州の東側には北から南へ山脈が連なり、森林地帯の中に河川や泉さらに温泉など、豊かな自然が点在。国内ではモン州、バゴー管区、カヤー州などと州境を接し、東側約498キロに渡ってはタイとの国境線が続く。国内ではビルマ族に次いで二番目に人口が多い民族である。

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伝統⽂化を固守する民族

お正月などには「KaRen Thin Dine 」(カレンの民族衣装)というを伝統衣装で着飾る。この「KarenThin Dine」は、今やカレン州だけではなく、国内の多くの場所で買えるようになった。また、ハンカチを掲げて踊る伝統踊りも有名。太鼓と「カレンDon Yein」の 歌声による独特の伝統芸能は外国人には興味をそそる。竹や木材にも恵まれ、生まれたときから慣れ親しんできたカレン族は、竹細工や手づくリの竹製品の傑作が多い。また、ミャンマー伝統の格闘技「ラウェー」の選手はカレン族が多い。宗教的には大多数の仏教徒に加え、キリスト教徒や少数の精霊信仰の人々がいる。
森林が豊富で、チークウッドを利用した工芸品が有名。木材の加工所も多い。またピーナッツ、ゴマ、お茶の葉、コーヒー、コットン、サトウキビ、ひまわり、胡椒などが名産で、資源的にはゴム、亜鉛などの産地でもある。

自然を背景にした観光名所が

 国内有数の自然の景勝地が多く、当然ながら自然の中の観光地を巡るツアーが盛んだ。中でも「ZweKaPin」(ズェカピン)山や山頂にある「Kyauk Ka Lat パゴダ」が名所。この山はカレン州のシンボルでもある。位置的にはパアンから南へ約11キロにあり、北から南へ約32キロも連なる山で、高さは約975mを誇る。また東西南北でそれぞれに異なる表情をみせ、山壁にカレン族兄弟の影が映るという伝説やお釈迦様の聖髪が安置されているという話も語り継がれており、昔からの逸話が多く残る。2月~3月あたりには「タパウン満月の日」があり、その夜には地元の人々は山頂にあるパゴダへ松明をもってお参りに行く慣習がある。山に登らないお年寄りや子供たちは麓で美味しい料理を食べながらお祈りをする。山頂は聖地と信じられ、精進料理しか持ち込めないが、雄大な 自然を満喫し、トレッキングで汗を流すことも楽しい。とくに山道沿いの薬用樹と珍しい蓮の花が見事だ。山の麓に手つかずの自然の美しさで有名な聖地の「Lum Bi Ni公園」もある。なお、日本の支援でこの山にケーブルカーを作る予定も。

■Kyauk Ka Latt パゴダ■
カレン州の有名な観光スポットで、パゴダを代表するお寺もあり、僧院長が毎日崇拝者には精進料理を出している。土焼きの仏像、バガン時代13世紀の遺跡や遺文が見学できるKaw Gun 洞窟、Ya Thae Pyan 洞窟などがある。Kaw Gun ケーブは1958年から国の遺跡として保護されている。石灰岩で出来ているSa Dan 洞窟は洞窟内にはダイヤのように光り、入り口からは徒歩だが、裏の出口からは舟で戻る。帰路は水上畑の中をボートが往く。カレン州ならではの旅だろう。

「カレンには自然の名所が一杯です」

温泉とさわやかな泉が並行して流れる「Ba Yin Nyi洞窟」も一見の価値あり。また、「Yae Pyar湖」があるEain Du 村などでは地元の人々の生活をうかがうことができる。美しいサンセットならばPhar Kat 村と河辺に建立された「Shwe Yin Myaw パゴダ」がいい。日沈時には、洞窟に帰るために飛び込むコウモリたちの生態を見ることができる。

カレン州のそのほかの魅⼒

カレン州には工事中の道路や完成途上のプロジェクトが随所にあるため、交通面はまだ不便なことが多いが、国境貿易が盛んで、ビジネスゾーンでもある。陸路でタイからヤンゴンへ行く場合に一番距離が短く、費用の掛からない国境のゲートウエイのため、ミャンマーにとっても重要なルートである。美しい自然、未開拓地のワイルドな雰囲気、そして忠誠心が人一倍強いというカレン族の気質と素朴な風情に触れてみるために、ここではぜひトレッキング中心の旅を勧めたい。

カレン州パアン生まれ Ma Khin Lan Sanに聞く

観光客の方に、まず最初ご案内したいのが「ズェカピン山」です。州のランドマークであり、東西南北に全く異なる顔がありますので、自然の神秘を感じますよ。でも、高くて険しいため、トレッキングに興味のある方は、朝早めに出発しましょう。また、州内には多くの洞窟がありますが、カレン人の私のお勧めは「サダン洞窟」(Sadan Cave)です。徒歩で洞窟に入り、向こう側からボートで出てきます。入口は石灰岩ですが、出口は緑の畑が待っています。不思議な体験ができますね。また、3本の滝が流れ落ちるMyaingGyi Gu森林の中にある「Kyon Htaw滝」も興味が湧くでしょう。ただ外国人はまだ立ち入り禁止なので注意が必要です。観光のベストシーズンは11月~5月で、11月と12月には州の記念日とナションナルデイがあるため、民族衣装や伝統踊りなどで賑わいますよ。雨季は交通手段が厳しいと思います。
 カレン族には「耳が一方だけある」ということわざがあり、人のいうことをすぐに信じる気質があります。だから人が良く、言葉が分からなくても、指差しで観光客をサポートしてくれます。美しいところが沢山ありますが、未開拓の地も多く、自然保護なども十分ではないかもしれません。ヤンゴンからだと車、バスで6時間くらいで、バンコクから車やバイクで直接来る方もいます。パアンに飛行場はありますから、現在、ヤンゴンーパアンーバンコクのプランを検討中です。

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