◎発見│ミャンマーの観光スポット 国際的に注目を浴びるミャンマー最後で最大のリゾートアイランド 紺碧の海と白砂のビーチが織りなす悠久の大自然に心を癒される Mergui Archipelagoメルギー諸島

ミャンマー南部のタニンターリー管区にあるメルギー諸島は、アンダマン海にあり、美しい大小800以上の島々からなる。石灰岩質の白砂のビーチはまばゆいいばかりだ。クジラが近くまでやってきて見学できる島もあり、サンゴ礁や珍しい海洋生物も見られ、まだ手付かずの自然がそこかしこに残る自然の宝庫。保護政策のため、多様な動植物が棲息するその生態も興味深い。今回は前号のベイの町に続き、船でメルギーの島々を巡ってみた。

目次

希少で美しい自然の 保護には力を入れる

真っ青な空とコバルトブルーの海、そして白砂のビーチが織りなすメルギーの島々の景観は息を呑む美しさだ。タイのリゾートビーチにもやや似ているが、高い石灰岩と花崗岩が連なる海岸線は荒々しく、アドベンチャー気分に浸れる。
 しかし珍種を含むカラフルな魚やサンゴ礁は、タイの海ではあまり見られない。干潟(ひがた)の上には熱帯雨林や広大なマングローブが広がり、白砂のビーチとのコントラストが実にワイルドだ。島によっては潮流が激しいところや、いくつかの淡水の川が点在している場所もある。
 外国人に門戸が開放され、最近こうした自然に魅せられてやってるダイバーがとみに増えた。複雑に入り組んだ地形と豊かな魚貝類やサンゴ礁、特にサメ、無脊椎動物(むせきついどうぶつ)などをじかに見学できるのは圧巻だ。しかし今までダイバーの姿さえなかった島々では、まずこうした貴重な自然を保護すべく、環境問題にも注意が向けられるようになっている。
 かってこのあたりの漁法は、魚や海洋生物に大きな圧力をかけるダイナマイトの爆音による捕獲が主流であったため、現在では特に環境破壊には細心の注意が払われている。にもかかわらず、メルギーでのダイビング人気は年々高まっている。現地の旅行会社では専用のツーアーを企画し、セーリング、シュノーケリング、ダイビング、島の探検、場合によってはカヤックを組み合わせたエコ・アドベンチャーツアーを提供している会社もある。外国人はここを訪問する場合は15日前に許可申請が必要であり、現地の旅行会社に頼むのがスムーズだが、その際にツアープランについての希望を述べたらいい。相談に乗ってくれるはずだ。

海の先住民族サロン族の 生活を垣間見る

「Sea Gipsy」と呼ばれる「サロン民族」(英語ではモ―ケン族)が暮らす島があるのもこのメルギーの特色の一つ。この民族はミャンマーの135ある民族の一つだが、長時間海面に潜って魚を獲ったり、自分たちの子供を海中に投げ込んで泳ぎ方を教えるなど、海における生き方を知っている民族だ。厳しい雨季だけは陸上生活をするが、乾季になったら舟を駆使し、まるで海洋生活を謳歌しているようにも見えるという。
 むろんこのあたりの海のこともよく熟知しており、漁業や造船技術にも非常に優れている。メルギー諸島にしか見られない独自の文化慣習を持つ民族なのだ。毎年2月16日に開催されるメルギー諸島の観光業を促進するための「Salon Festival」(サロン族のライフスタイル)というイベントでは、彼らの伝統文化を間近に見ることができる。サロン族は以前は子供は裸で過ごし、女性はロンジーを胸に巻いたりした最小限の服装だったが、徐々に観光客が増え、彼らの服装も変わってきた。雨が止めば子供やお年寄りを残して大人は海に出る。2ヶ月に一回程度しか陸地に戻らないという。彼らのやり方で魚や海老などの魚介類を乾燥保存させ、主食にしているという。大きな島々のいくつかは、サロン民族の生活拠点になっているが、大半は彼ら以外の人間の姿はなく、ほとんどが未開拓の島といっていい。メルギーに行ったら是非海洋民族の原点ともいうべき生活を実践するサロン族たちの文化慣習を見学してみることをおすすめしたい。

代表的な島巡りツアーの紹介

メルギー諸島へ行ったら、やはりボートによる島巡りも抜きにはできない。現地旅行会社でもいくつかのツアーを組んでおり、代表的なツアーを紹介しておこう。

(1)「ThaMeeHla Island – Fish Farm (or) Three Mountain」
 予約して朝7時ぐらいにホテルで待つと迎えの車が来る。8時に港を出発。まずミャンマー語で「Lay Kyun」 と呼ばれる島々へ。Lay Kyunとは、四つの島という意味。(Lay .四)(Kyun 島)。その名の通り、ここは白砂のビーチの美しさやシュノーケリングで有名。ベイの港からは1時半間程度だ。島の裏側の丘があり、海底の岩が透き通って見えるほどを綺麗な海とビーチを眺めることができる。その次の目的地は「ThaMeeHlaKyun」。サンゴ礁の美しい島だ。島には滝もあり、自然を満喫できる。もちろん魚釣りも楽しめる。ここで昼食となり、次に魚の加工工場へ。新鮮な魚を買い、次の島で焼いて食べることもできる。

(2)「Jack Fruit Island (Pain Ne Kyun)– Mali Birdnest」 – ThaMeeHla Island
 シュノーケリングで有名な「Pain Ne Kyun」の特徴は透明度の高い水面と海底の珍しい生物だ。またツバメの巣で知られる「Mali Bird Nest 島」も興味深い。そのあとにはサンゴ礁の息を呑む美しさで評判の「Tha Mee Hla 島」へ。

(3)「Two Sand Line Island (NhaPhatHla Kyun )– Done Nyaung Mine Salon Village – Dome Waterfall 」
 NhaPhatHlaKyunとは“両サイドの美”という意味。その名の通りに島の両側に美しいビーチが広がり、世界でも稀な景観がみられるスポットだ。メルギーでは外せない場所だろう。その次に、前記したサロン民族の村へ向かう。「Done Nyaung Mine Salon Village」では、新鮮なカニや魚をお腹一杯食べることができる。
 サロン村に滞在して、地元の子どもたちと話してみた。最近、世界銀行やユニセフなどから支援を受け、学校が建設された。学校へ行けることが子どもたちとってなにより嬉しいそうだ。海洋のことは詳しくても、やはり読み書きや学校生活で体験する友達との遊びなども新鮮なのだという。近くの「Angel Island」 にも寄った。深い森林のような景観が広がっているが、海に繋がる森はまさに絶景だ。そして「ドーン滝」(Dome Waterfall)へ向かった。島から海中に流れて出ている滝で、滝の上にも登れる。訪れる観光客のほかに、生活用水用に滝の淡水を集めるボートの姿も見える。静寂な島々では一番賑わう場所だろう。

(4)「Smart Island – Dome Nyaung Mine Salon Village – Dome Waterfall」
 「Kyal Late Kyun」と呼ばれるSmartIsland はお勧めの島だ。透明な海でダイビングやシューノーケーリングの醍醐味が楽しめる。
 ベイから「Aung Bar 島」→ミャンマー最南端の「コータウン」→「メルギー諸島」を巡るロングツアーもある。どちらも一日ツアーで、ガイド付き、ホテル送迎サービス、ランチと軽食、救命胴衣、シューノーケーリング用具などのサービスがついている。
 料金はミャンマー人7万ks。外国人80$。もちろん、波の状況によって近くの島に寄せたりするが、One Day Trip は朝7時20分にホテルに迎えが来て、夕方5時にはベイの港に戻るスケジュール。またベイからタイ国境までのツアーもあり、料金は195000ks。
 ボートは12人から30人乗りのシートがある。ローカルの方も参加しやすいように満月の日や日曜、祝日には4万ksの手ごろな料金で楽しめる団体ツアーもある。このツアーは100人~200人以上乗船可能な大型船を使用。普通のボートならは島まで1時間半だが、大型船は2時間半ぐらいかかる。地元の方と知り合いになる機会が増えるこのツアーを選択する人も多い。事前予約や確認が必要だ。

<メルギー観光アドバイス>

ベストシーズンは11月~4月まで。2月の満月の日にベイ町の「Thein TawGyi」パゴダ祭りがある。水祭り近くの4月9日~13日まではベイ独特の踊り(虎の衣装を飾った男たちの踊り)がある。現在、日帰り旅行は許可しているが、島での宿泊は必ずベイ・ツアーオフィスに報告する義務がある。電動釣り具や大量捕獲の魚釣りは禁止。環境保護には厳しく、地元旅行代理店の助言は大事。島への日帰り観光は問題ないが、宿泊禁止の場所や外国人立ち入り禁止の島もあるので注意。
 理想的には4泊5日の旅行がお勧め。一日目はベイの町を観光。二日目と三日目はメルギー諸島へのボートツアーを。四日目は「Kyun Su」 町へ。この 町はベイを朝9時に出発して、午後3時にベイへ舟で戻る。五日目は地元ならではの新鮮な魚介類を堪能したい。そして土産や買い物の時間に。メルギーではサングラスと日焼け止めは必需品だ。なお、シャッターチャンスが多いので、カメラや携帯の十分な充電を忘れずに。

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