◎顔|Face Miss Emerald Nyein エメラルド・二ェインさん 2015年ミス・ミャンマー ミス・インターナショナル2015 ミャンマー代表

才色兼備のミャンマー代表に、天は二物を与えた 11月の東京の晴れ舞台で全国民を熱狂させるか

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その美しさもさることながら、国を想い、国家への堂々たる自説を提言する今年のミャンマー代表への評価はすこぶる高い。気取らず、マイペースで優雅に振る舞う彼女は、11月5日の東京のステージでどのようなパフォーマンスを見せるか。期待は膨らむ。

若き日のデビ夫人を彷彿させる 五輪代表のように国を背負う使命感

現在世界には大小数々のミスコンがあるが、「ミス・ユニバース」と並んで最も知名度の高いページェントが「ミス・インターナショナル」だろう。このミスコンは毎年日本で開催されるから、我々にもなじみの深いイベントといっていい。
 今回、ゲストにお招きしたエメラルドさんは、11月5日に東京で行われる本大会への出場権を得たミャンマー代表である。お名前のごとく、まことに気品のある美しい女性であった。初対面であいさつを交わしたあと、節躁もなく、当方はしばしその美貌に見とれてしまった。どことなく、お若いころのデビスカルノ夫人を彷彿させる個性的な美人であった。
 ミャンマーは民生移管がスタートした2011年の翌年から、60年ぶりにコンテストを復活させ、以後毎年このミスコンに代表を送り続けている。2012年のナンキン・ゼアーさん(本紙2013年12月号)の場合は、全国民が一丸となって彼女を応援し、ネット投票でミスインターネットの栄誉をもたらしたほどの熱狂ぶりだった。
 たかが、ミスコンと言ってしまえば実も蓋もないが、この国の代表になった方は、民族を超えて国民が一つになれるオリンピック代表のような使命感を背負っているようにも思える。
 「代表に選ばれたときは本当にうれしかったです。でも“ミス”というのは、母国と全ての女性を代表する存在だと考えています。だからミャンマー女性のよき伝統や古風で穏やかなマナーと素晴らしさを、外国の方々にアピールする使命を持っています。個人的にも興味のある仕事ですので、このチャンスを生かしてステップアップできたらいいですね」
 エメラルドさんに、代表になった感想をまずお聞きしたら、端的だが実に的を得たコメントが返ってきた。

頭脳明晰との評判が伝わる 舌を巻いた質疑応答での答弁

彼女は16歳の時から主として広告やファション雑誌のモデルとして活動してきた。当時から170センチ近い長身で小顔。8頭身の典型的なモデル体型であった。その上、何に対してもものおじしない性格で、頭脳も明晰という評判が漏れ伝わっていた。
 今回のミャンマー代表選出のコンテストでもその片鱗がうかがえた。最終審査の質疑応答で「国を発展させる大事な要素は何か、またミャンマーの総選挙についてどう思うか」という問いかけが審査員から出た。
「国を発展させるには、五つの点が肝要だと思います。まず国の経済的損失が大きいので内戦を止めていただきたい。また法治国家という自覚を持ち、法の上にはどなたも存在しないというスローガンをぜひ実現してほしい。教育制度も改革していただきたい。知識を身に付けた若者を数多く育てるために教育レベルを上げる必要があります。4つ目は健康問題です。健康に対する認識を高め、民間への健康ケア制度を充実させていただきたい。最後の5つ目は、総選挙への意見にも関連しますが、しっかリとした教育を受けた賢明で誠実な方、国家の資源を大切にしてくれる方に立候補していただき、そうした方に国政をお任せしたいと考えます」。
 これがまだ21歳だったときのミスコン代表候補の受け答えである。この理路整然とした堂々たるコメントは、翌日のローカル紙にも紹介された。そして多くの国民が胸の内に秘めていた想いが代弁され、これだけの自説を吐ける今年のミスミャンマーには、驚きの声と高い評価か下った。

年々厳しさを増す選考の審査基準    観光大使としての広告塔の役割を

このコンテストは、年を重ねるごとに審査基準、採点制度がより厳格になってきたと、主催者の一人で審査員を兼ねたDaw Tin Mar Myint さんは言う。今年は20人の候補者の中から最終選考で10人を選んだが、その10人からさらに5人が絞り込まれたという。
「それから研修が始まりました。国際的なマナーや普段の態度をまず審査基準に置かれました。そしてもちろん美と知性、言語能力、才能、プロポ-ション、外出先でのリーダーシップ、講演での反応など、多岐にわたりました。結港厳しかったですね」と、彼女は優雅な笑みを浮かべながらこともなげにいった。
 「例年ならステージでの最終選考の質問は英語で能力を試しますが、今回は11月に選挙があるため、選挙に関する考えや意見を聞き、採点に加味しましたが、
やはりエメラルドさんの応答は大変優れていましたね」
前出のDaw Tin Mar Myintも、エメラルドさんの意見には驚かされたという。
 今回の主催者でミャンマー観光振興会会長のKo Phyo Wai Yar Zarは、「今年で4回目になりますが、例年になく賑やかな選考会になりました。これからどんどん才能豊かな方が出てくることを期待します。こうしたイベントが、ミャンマーの観光業を活性化できればと願っています。そのため、代表に選ばれたエメラルドさんには、バガンなどへ研修に行ってもらい、この国の歴史や伝統をさらに深く知ってもらう必要があります。なにしろ観光大使でもあるのだから国際交流の場で国をアピールできるよう、英語力も高めてもらいます。美しさやプロポ-ションばかりでなく、国際人としてのタレント性も修練させたい。本大会まで厳しい練習が待っていますよ」。
 ミャンマーは今、観光業に力を入れ始めている。今年は昨年の倍の600万人近い外国人観光客が予想される。その意味ではミスコンはその広告塔となるべき存在である。「それは十分承知しています。日本へ行ったらミャンマーのために精一杯頑張ります。日本については四季があり、美しいサクラの花が咲き、そして人々が誠実だという印象を持っています」。いまだに人前で肌を露出することを忌み嫌うこの国の慣習の中で、水着になったり、胸元が大きく空いたドレスで観客の前に立つこと事体には勇気がいるが、ミャンマーの若者たちの意識も変わりつつある。そうしたミャンマー・ニュー・ジェネレーションの代表として、エメラルドさんのご健闘を祈るばかりだ。

<Miss Emerald Nyein 略歴>
本名    Ma Aye Nyein Swe
民族    ビルマ+カレン民族
生年月日  1993年8月17日生まれ 22歳
身長   170cm
夢  平凡ですが、一人の女性として
結婚してよき母親になることです。

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