◎福島のロジスティック企業がティラワで地鎮祭 被災地東北からも「がんばれ福島!」の声が

先月15日、テイラワSEZのゾーンAで、倉庫業を中心にテイラワ進出を果たした株式会社大善(矢部善次郎社長)の地鎮祭が行われた。

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     先月15日、テイラワSEZのゾーンAで、倉庫業を中心にテイラワ進出を果たした株式会社大善(矢部善次郎社長)の地鎮祭が行われた。セレモニーには大善のティラワ進出に多大なるサポートを行った三菱商事ヤンゴン事務所総代表の井土光夫氏をはじめ、関係者約50人が出席。お迎えしたミャンマー僧侶の方々の読経が流れる中、無事に式典を終えた。
     石橋を叩いても渡らないという邦人企業が多く、このティラワ参入に決断しかねている企業も少なくないが、大善の矢部社長は、この2年間にすでに6回も渡緬し、訪問2回目でこの経済特区への進出を決めた。日本主導の工業団地だけに、少しづつ全容が見えてきた団地内は、他の工業団地の追従を許さないレベルになってきた。それだけに、矢部社長の先見性と決断力は素晴らしかった。
     むろん、大企業の進出ならさほどの注目度はないが、失礼ながら大善は倉庫業を母体とした中堅のロジスティック企業である。しかも本社は福島県喜多方市で、2011年の大震災、原発事故の影響を受けた会社でもある。しかし震災時には、発生2日目には、自社倉庫にスペースを確保し、福島県災害対策本部に対し物資保管受け入れの申し入れを行い、全国から送られてくる救援物資を900か所以上にものぼる避難所への供給を行った。また、家や仕事を失った十数世帯の避難者が暮らしていた所有するアパート1階の空きテナントをすべて開放し、災害者の憩いの場として提供したり、被災地の復興支援にも力を入れてきた。
     創業は1740年、江戸時代に両替商をしていたという記録がある。そして戦後の昭和27年に法人設立。福島県では知らぬものがいないほどの名家である。ちなみに矢部社長の母方の伯父は、日本屈指の石油元売会社の創始者にも影響をあたえ、「倉庫経営論」の他、多数著作を残した内池廉吉氏である。
     福島の中堅企業のティラワ進出は、被災地の東北にも明るい話題となった。スローガンにもあるように「がんばれ福島」というメッセージを贈りたい。

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