◎第25回 テリー先生ヤンゴン滞在記

「タンボジ研修センターを訪問」  雨季の終わりが近づいた気配を感じ、農村への旅がしたくなった。シャン州のタンボジで、1998年から持続可能な循環型農業を中心とした村落作りをしているNPO法人 地球市民の会のミャンマー代表、柴田京子さんから、鹿児島大の学生たちがTPAタンボジ研修センターで体験学習をするので来ないか、というお誘いを受けたのでお邪魔することにした。

目次

     ヤンゴンの郊外にあるアオミンガラバスターミナルから、夜行バスでのタウンジー往きは数社が運航している。今回は柴田さんから聞いたおすすめのバス会社を利用することにした。ニャンシュエというインレー湖畔の街まで22500Ksである。座席は2人席と1人席があり、一人なので1人席が取れた。 毛布もついている、極めて快適である。夕方の6時に出発する、ペットボトルとお菓子が配られる。ミャンマーの長距離バスの仕組みは人気のある路線は同じ時間帯に数社が運航する。金額もサービスも異なる。日本人旅行者はなるべく高い価格の会社を選んだほうがいい。高くても日本円では1000円前後だが、ミャンマー人にはこの差が
    大きくものをいい満員の乗客となる。早朝にインレー湖畔の街、ニャンシュエに着き、タンボジセンターを目指す。オートバイの運転手に 「タンボジセンター」と告げると直ぐにわかる、彼らの活動はすでに地元では有名になっているようだ。入口にミャンマーと日本の国旗がある看板があった。

     建物に入ると学生たちがザワザワと楽しそうに昼食の準備をしている。4班に分かれて、日本料理を作ってミャンマー人に食べてもらい、美味しさのコンテストをするらしい。
    Welcome Kagashima University の垂れ幕がある。国立大学法人 鹿児島大学 高山耕二 准教授と大島一郎 准教授にお話しを聞いた。総勢19名で10日間のミャンマー農村部、シャン州への訪問である。
    この講座は共通教育科目として全学部生を対象にしている。国際協力農業体験講座はミャンマーでの研修は今年で17回目にあたる。受講生の所属学部は農学部をはじめとして、水産学部や工学部の学生も含まれている。事前宿泊研修、アジア言語講座、中間レポート、帰国報告会、事後講義、レポート執筆とかなりの時間をかけての本格的な研修である。イベントとして日本食を味わってもらう企画であった。すべての材料は学生たちが「旅の指さし会話帳」を片手に、タウンジのマーケットで調達したらしい。英語が話せない人たちと食材を捜して買うのは難しい、異文化体験の良い実践だ。
     ミャンマー人のスタッフも一緒に食べて、美味しい日本料理に投票した結果、お好み焼きが一番美味しいという結果になった。タンボジ研修センターの隣には、センターで有機野菜やコヒー、モリンガ茶、ローゼル茶などの販売カフェーが隣接している。産地直売センターで、栽培したものを袋詰めして販売している。 木陰にテーブルと椅子があり、甘酸っぱいローゼル茶を注文した、暑い時には酸っぱさが汗を飛ばしてくれる。農業生産の第一次産業、加工販売の第二次産業、小売業の第三次産業。まさに日本農業の方向である6次産業化が実践されている。タンボジ研修センターの見学は無料でどなたでも可能であるという。インレー湖に行った際には是非立ち寄りたい施設である。

    <テリー先生>
    本名 宮川照男。1949年平塚市生まれ。早大理工学部卒業後、山武ハネ
    ウエル(株)入社。1988から1992年、同社米国駐在所長を経て独立。
    野菜工場設備会社(有)アイエスエス設立。スプラウト栽培を日本に紹介、普及させる。その後、東海大学湘南キャンパス、チャレンジセンター特任職員として「ものつくり」「環境キャラバン隊」などを指導。2013年5月より、ヤンゴンにて農業視察、調査を開始。Yezin Agricultural 大学の学長らと、ミャンマー農業支援について討議を重ね、現在、同大学とヤンゴンのElephant Seed 会社と種子生産についての技術提携を計画中。小型飛行機操縦士免許取得。teruomiyagawa@gmail.com

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